野口整体の有名な操法に、九・七・八(くなや)操法というものがある。
先生によってやり方は様々であるが、胸椎の7・8・9番に適切な刺激を入れて、副腎を活性化するというのがオリジナルの方法である。
いろいろと施術を行って、どうも相手のみぞおちがゆるまないという時に、自然とここを観るようになった。
ちょうど背中の真ん中あたりで、大体の方は寝た時に一番盛り上がっている場所である。
ここはどうやら、ストレスと関係が深いようだ。
よく考えてみれば、7・8・9というところは胃とも関係するし、脾臓、すい臓、肝臓、副腎とも関係する。血圧とも関係が深い。ストレスで壊すところが、全部集中しているのだ。
実際、ストレスの強い方は、背中の7・8・9あたりに痛みや違和感を覚えている方が多い。
二宮進先生は癌やリウマチなどの場合、必ずこの部位を愉気するようにおっしゃっていた。
自分で手当てするには、ホットタオルをあてて、ゆるめてあげればよい。
ヨガの猫のポーズなども良いだろう。
もし人の手を借りられるなら、このあたりの硬直部を丁寧に愉気してもらえば、みぞおちがゆるんで、ガラリと身体が変わると思う。