自然災害で損保大手は減益、赤字転落
損保大手3グループが4~6月期連結決算。自然災害で保険金支払い膨らみ、大幅減益や赤字転落も。損保3グループの4-6月期、2社が大幅減益 災害保険金増や株式含み損で
損害保険大手3グループの4-6月期連結決算が13日出そろった。4月に各地で暴風雨をもたらした「爆弾低気圧」などの自然災害で保険金支払いが大きく増えたほか、株式相場の低迷で有価証券評価損がふくらみ、MS&ADインシュアランスグループホールディングス(HD)と東京海上ホールディングスが大幅な最終減益になった。NKSJホールディングスは、最終損益が343億円の赤字(前年同期は120億円の黒字)に転落した。
損保事業の売り上げ規模を示す正味収入保険料は3グループとも前年同期を上回った。保険料収入で各社の半分程度を占める主力の自動車保険が、エコカー補助金の追い風で新車販売が好調なのを受けて伸長した。
一方、自然災害の続発や株価下落が利益を押し下げた。4月の爆弾低気圧や6月の台風4号による被害で、各社の保険金支払いは前年同期から急増。自然災害による保険金支払いはMS&ADが前年同期比約19倍の282億円、東京海上HDも約3.9倍の243億円に上り、NKSJは集計していないが「6月末までに支払い済みの保険金に限れば、前年同期比19倍の171億円だった」(同社)という。
株価下落の影響も大きく、NKSJの有価証券評価損は731億円で、前年同期の約12倍。MS&ADも約5倍の548億円を計上し、東京海上HDは約3.5倍の174億円だった。
13年3月期通期の業績予想は3グループとも据え置いた。 損害保険大手3グループの4-6月期連結決算
正味収入保険料 最終損益
MS&AD 6582(1.4) 112(▲70.5)
三井住友海上 3241(1.9) 105(▲43.8)
あいおいニッセイ同和 2740(1.3) 49(▲69.3)
東京海上HD 6277(4.8) 336(▲38.9)
NKSJ 5259(3.5) ▲343(-)損保ジャパン 3398(3.7) ▲221(-)
日本興亜 1616(0.5) 101(49.1)
注.単位:億円。カッコ内は前年同期比増減率%、▲はマイナスまたは赤字。
-は比較できず