中国輸出入の伸び大幅鈍化、4月貿易統計、欧州向けマイナス
産経新聞 [5/10 22:15]
【上海=河崎真澄】中国税関総署が10日発表した4月の貿易統計は、輸出が前年同月に比べ4・9%増の1632億5千万ドル(約13兆円)、輸入が同0・3%増の1448億3千万ドルだった。通年で輸出入とも20%以上拡大した昨年に比べ、伸び率が大幅に鈍化。債務危機に揺れる欧州向けの輸出不振に加え、新車販売の頭打ちなど内需も減速し、中国経済に先行き不透明感が強まっている。
地域別の輸出では、欧州連合(EU)向けが同2・4%のマイナス。一方で米国向け同10%増、日本向けは同5・4%増だった。
輸入もEUからが同11%の大幅減。日本からも同6・2%減と東日本大震災の影響を引きずる形で6カ月連続のマイナスとなっている。米国からの輸入は増えたが、内需の弱含みで4月の貿易黒字は184億2千万ドルと3カ月ぶりに100億ドルを上回った。
輸出品目別では、機械電気製品が高い伸びを続ける一方、アパレルや靴など労働集約型製品は低調。輸出産業の構造転換が進んでいることを裏付けた形だ。
輸出入とも伸び率の鈍化傾向が続く懸念があり、中国政府が通年で10%前後の伸びとした輸出入の目標達成は難しそうだ。