この題目につけた
「技術を肉体化する」
と言う言葉は、私が昨年書いた著書に出てくる言葉です。
- 「旨い」仕事論2 仕事で成長するための53の言葉/永田雅乙
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この著書では私が尊敬する外食産業の先輩方を取材し、
「料理の話ではなく“生き方”“考え方”」
をお聞きし、それぞれの料理人の方々の『哲学』として
まとめた本です。
その中で、「シェ・イノ」という伝説的フレンチの名店の
≪井上旭シェフ≫
がおっしゃったお話です。
外食産業では若い頃の修行時代、掃除であったり、野菜を洗い・カットしたり、
仕込みをしたり・・・下働きをひたすら朝から晩までします。
(今は労働基準法などの問題もあり労働時間は守られますが)
その若い頃にひたすらその作業を考えるよりも、
「身体で覚える」
ことが大切であり、寝ていても倒れそうでも、その作業は体が勝手にできるようになるまで
ひたすらに仕事をすることが大切であるとお話されております。
それが
「技術を肉体化させる」
という言葉に秘められております。
ここまで大袈裟な話でなくても、仕事の基本は繰り返し繰り返し
体に刻み込むことはパートアルバイトさんでもとても重要なことです。
今日から高知県潮江というところで新規店舗研修が始まります。
口でアーダコーダとお話をしても頭には入りませんし、憶えられません。
一緒に汗をかき、楽しみ、繰り返し繰り返し基本動作に取り組む。
改めて先輩の言葉を思い出した今日の朝です。