外食産業は1997年をピークに市場が衰退しております。
「みんな外食をしなくなったんだね」
っと思われると思います。
当然市場が小さくなっているわけですから、外食店舗の売上は落ちておりますし、
店舗数も減退しているのも事実です。
では本当に外食をする人々がそんなに減ったのでしょうか?
答えは「NO!」。
確かに少々減った可能性は否めませんが、市場が5兆円衰退しているのですが、
そのまま人数が減ったわけではありません。
それを裏付けるのがこのデータ。
「食の外部化率」
っというデータです。
「外食率」
っというデータは確かに年々落ちていきます。
しかしこの
「食の外部化率」
は年々増えていっております。
何が言いたいのか?!
そうです。
「外部化率」
を判りやすく説明すると、家で料理をしていて食べるのが「内部」とすると、
家で料理せず、外で購入したものを家で食べる事も含め、
食事を外部に頼る率なのです。
例えば
☆お弁当屋さん
☆コンビニ惣菜、弁当
☆お惣菜屋さん
☆スーパー惣菜、弁当
☆デパ地下惣菜、弁当
☆外食
です。外食も含まれているわけですが、この「外部化率」の上昇と「外食率」低下が
示しているのは、お店で食べる割合が年々低下し、
家に何かを買って帰り、家で食べる、オフィスで食べる・・・、と
いった行動が増えていると言う事です。
これも「個食化」などと同じ、時代の習慣の変化です。
外食が日常となった今、本来外食産業の売りであった「非日常の楽しみ」が
薄れてきているのでしょう。
私たち外食産業の人間は、もう一度「外食」することの価値を
考えなければいけません。