補足~ダンス・ダンス・ダンスより名文箇所(サイトより)
「ダンス・ダンス・ダンス」
「大丈夫、心配することはないよ。あんたはいるかホテルに含まれているんだよ。」と羊男は静かに言った。「これまでもずっと含まれていたし、これからもずっと含まれている。ここからすべてが始まるし、ここですべてが終わるんだ。ここがあんたの場所なんだよ。それは変わらない。あんたはここに繋がっている。ここがみんなに繋がっている。ここがあんたの結び目なんだよ。」
「みんな?」
「失われてしまったもの。まだ失われていないもの。そういうものみんなだよ。それがここを中心にしてみんな繋がっているんだ」
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「ここがあんたのための世界だからだよ」と羊男は当然のことのように言った。「何も難しく考えることなんてないのさ。あんたが求めていれば、それはあるんだよ。問題はね、ここがあんたの為の場所だってことなんだよ。わかるかい?それを理解しなくちゃ駄目だよ。それは本当に特別なことなんだよ。だから我々はあんたが上手く戻って来られるように努力した。それが壊れないように。それが見失われないように。それだけのことだよ」
「僕は本当にここに含まれているんだね?」
「もちろんだよ。あんたもここに含まれている。おいらもここに含まれている。みんなここに含まれている。そしてここはあんたの世界なんだ」と羊男は言った。そして指を一本上にあげた。巨大な指が壁の上に浮かびあがった。
「君はここで何をしているの? そして君は何なんだろう?」
「おいらは羊男だよ」と彼は言ってしゃがれた声で笑った。
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「あとひとつだけ聞いておきたいことがあるんだ。さっきふと思ったんだ。ふと気がついた。僕はこれまでの人生の中でずっと君のことを求めてきたような気がするんだ。そしてこれまでいろんな場所で君の影を見てきたような気がする。君がいろんな形をとってそこにいたように思えるんだ。その姿はすごくぼんやりとしていた。あるいは君のほんの一部に過ぎなかった。でも今になって思い返してみると、それは全部君だったように思えるんだ。僕はそう感じるんだ」
羊男は両手の指で曖昧な形を作った。「そうだよ、あんたの言うとおりだよ。あんたの思っている通りだよ。おいらはいつもそこにいた。おいらは影として、断片として、そこにいた」
「でもわからないな」と僕は言った。「今僕はこうしてはっきりと君の顔や形を見ることができるようになった。昔見えなかったものが、こうして今見えるようになった。どうしてだろう?」
「それはあんたが既に多くの物を失ったからだよ」と彼は静かに言った。「そして行くべき場所が少なくなってきたからだよ。だから今あんたにはおいらの姿が見えるんだよ」
~『ダンス・ダンス・ダンス』より~
是非読んでみて!!!
「大丈夫、心配することはないよ。あんたはいるかホテルに含まれているんだよ。」と羊男は静かに言った。「これまでもずっと含まれていたし、これからもずっと含まれている。ここからすべてが始まるし、ここですべてが終わるんだ。ここがあんたの場所なんだよ。それは変わらない。あんたはここに繋がっている。ここがみんなに繋がっている。ここがあんたの結び目なんだよ。」
「みんな?」
「失われてしまったもの。まだ失われていないもの。そういうものみんなだよ。それがここを中心にしてみんな繋がっているんだ」
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「ここがあんたのための世界だからだよ」と羊男は当然のことのように言った。「何も難しく考えることなんてないのさ。あんたが求めていれば、それはあるんだよ。問題はね、ここがあんたの為の場所だってことなんだよ。わかるかい?それを理解しなくちゃ駄目だよ。それは本当に特別なことなんだよ。だから我々はあんたが上手く戻って来られるように努力した。それが壊れないように。それが見失われないように。それだけのことだよ」
「僕は本当にここに含まれているんだね?」
「もちろんだよ。あんたもここに含まれている。おいらもここに含まれている。みんなここに含まれている。そしてここはあんたの世界なんだ」と羊男は言った。そして指を一本上にあげた。巨大な指が壁の上に浮かびあがった。
「君はここで何をしているの? そして君は何なんだろう?」
「おいらは羊男だよ」と彼は言ってしゃがれた声で笑った。
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「あとひとつだけ聞いておきたいことがあるんだ。さっきふと思ったんだ。ふと気がついた。僕はこれまでの人生の中でずっと君のことを求めてきたような気がするんだ。そしてこれまでいろんな場所で君の影を見てきたような気がする。君がいろんな形をとってそこにいたように思えるんだ。その姿はすごくぼんやりとしていた。あるいは君のほんの一部に過ぎなかった。でも今になって思い返してみると、それは全部君だったように思えるんだ。僕はそう感じるんだ」
羊男は両手の指で曖昧な形を作った。「そうだよ、あんたの言うとおりだよ。あんたの思っている通りだよ。おいらはいつもそこにいた。おいらは影として、断片として、そこにいた」
「でもわからないな」と僕は言った。「今僕はこうしてはっきりと君の顔や形を見ることができるようになった。昔見えなかったものが、こうして今見えるようになった。どうしてだろう?」
「それはあんたが既に多くの物を失ったからだよ」と彼は静かに言った。「そして行くべき場所が少なくなってきたからだよ。だから今あんたにはおいらの姿が見えるんだよ」
~『ダンス・ダンス・ダンス』より~
是非読んでみて!!!