フィルムの現像が出来上がりました。
ドキドキして届いたネガを見る。
『ちゃんと写ってた〜』が第一声。
ようやく安堵です。
実はですね。
厳密に言うと、使用したカメラ・・・・・
半分壊れていたんですよ。
クラシックカメラによくある事なんですが・・・・・
「スロー粘り」ってあるんです。
機械式のシャッターは、”スローガバナ”というゼンマイ機構があって、その”油”が経年劣化し
低速域では、開きっぱなしになってしまうんですよ。
こういった「外」は、”1/60”とか”1/200”の高速シャッターつかえますが・・・・
このような「室内」ははっきり言って・・・・・
『撮影が超難しい』
(画像では明るく撮れてますが、実際は殆ど光ありません)
フィルムの感度はISO160固定・・・・・
カメラの最小絞り値もf:3.5・・・・
露出計が出してるのシャッタスピードの値・・・・1〜2秒
(開放値は危険なので、1〜2段絞ってます)
式最中。
ない頭をフル回転・・・・
最後の手段。
”俺がシャッターになればええんじゃ”
はい、"B(バルブ)"で撮りました
三脚固定・アングルよし・ピントよし・F値OK
震える指で、なるべくカメラにショック与えないように・・
「1秒」「1秒半」「2秒」と・・・・
みんな知らんかったと思うけど、
「脇汗」と「パンツ(お尻)」に大量の汗が染み込んでました・・・・
これ、「2秒」ぐらいだったんですよ。
一箇所だけ戸を開けた状態で、この暗さなんです。
でもね、画像では判りにくいかもしれませんが・・・
開いた窓から差し込む『光』のこの感じは、
デジタルではなかなか出ないんじゃないかと思うんですよ。
うっすらと白く『ホワ〜』っているのわかりますかね?
あと、二重露光が一枚。
巻き上げ損したんですね。
新婦さんが儂等撮ってくださったんですが・・・
巻き上げて渡しゃよかった。
まあ、これも記念だし、ご愛嬌って事で。
無事、『おじいちゃんの形見』シリーズ完結です。