5年半前の2012/11/3に、一歳の誕生日記念撮影した女の子です。
昨年の4月に、6歳で亡くなりました。
遺伝子疾患で、第13番染色体が3本ある”13トリソミー”でした。
90%は一歳を迎えることなく亡くなるのですが、この子は6歳まで頑張りました。
私が撮影させていただいた写真が今でも飾られてるそうです。

先日、熊本の認定NPO法人NEXTEPさんが、

毎年開催されてる”障がいや長期療養中のこどもとご家族のための「青空フェス2018」”という撮影に。

 

昨今、”障がい者”というキーワードをメディア等でよく見ます。

しかし間接的に知るだけで、なかなか本人やご家族と直接会ったり、お話しする事はありません。

今回の撮影もそうでした。

『じろじろ見ちゃ行けないのかなぁ?』
『何の病気だろう?』
『話しかけても良いのかな?』
『何の病気だろう?』
『カメラ向けても良いのかな?』
『”撮って良い”って言われたけど、どの程度までだろうか?』
色々考えるんですよ。
普通のことなんですけどね。

重度のお子さんは4〜5人だったでしょうか?
外に出れるのは。
脊髄性筋萎縮症(SMA)という遺伝子疾患のお子さんでした。
筋肉が動かないので、自発呼吸もできません。
しかし知能は同年代の子と何ら変わりはなく、意思伝達装置や眼球の動きでコミュニケーション取れます。

”それを聞いて理解する”

 

それからですよ。

何のことはない。

『はい、撮るよー』

『親御さんも笑ってー』
『〜くん、こっちー』

そう、普段と変わらない撮影ができたのは。

スタッフさんとのお話してた際に、
『何とかならんですかね・・・・』と。

多分、私が病気云々を”何とかできる”ことは皆無でしょう。

 

スタッフさんは、『年に一度の、この催し物』をプレゼントできるじゃないですか。
そして、私は写真を撮ることができるじゃないですか。


それで良いと思いますけど。