前々回に遺言信託に向けて行動していると書きましたが、この他にも一人娘の私と母との間の相続問題、今後私たち夫婦がどのくらいお金があれば暮らしていけるかなど、夫も私も仕事をしていない今だから調べたり、話を専門家に聞く時間があるので銀行にたびたび出向いて情報を集めたり、老後の人生について考えたりしています。


具体的にはこんなことです。

  • 遺言信託
  • リースバック
  • 生前贈与の方法
  • 不動産投資信託


そして行動に移していくにつれて、私の実の母が実に困った面倒くさい人であることを思い知らされましたので、毒を吐きながらも、相続についてそろそろ考えなくてはいけない人の参考になればと思います。



①親の死後、まず大変な通帳探し、権利書探し、親の財産を突き止めることが大変


【夫の親の場合】

義父は夫が幼少時に事故で亡くなり、義母が子供4人を1人で育てたので、決断力のあるしっかりした人で

、80過ぎてもとても頭の回転が速い人でしたが、財産について、大事な書類などのありかを何も語ることなく、病気で突然亡くなりました。

それで夫が相続のために、家探しして通帳を見つけ出して、最終的に家は権利を書き換えて売却しました。

義母はお金は全て自分らしく生きるために、旅行、趣味、友人付き合いなどに使い、子供には残さないという考え方だったようです。


【私の親の場合】

私の父は家の財産管理を1人でやっていましたが、認知症になってしまい、父は母に何も情報を共有しないままなくなってしまいました。

母は結婚してから役所関係の手続きは全て父任せ、世の中のことにも疎い人だったようで、父が亡くなったら何もできない、常識はずれの人になっていました。

相続の時、自分の本籍地がどこかも知らず、家の権利書がどこにあるか探そうともせず、全て「知らない、わからない」といえば、自分の代わりに誰かが動いてくれるという考え。お金については、「昔の人間だし、お金を使う性格ではない」と言い、友人付き合いはないので、趣味でも始めれば?といえば、目が見えない、歩くのが大変だなどとやらない理由ばかりばかり探して、何もせず、目的もないけれどお金を溜め込むことだけに生きがいを感じていたようです。(目が見えない〜という割には、通帳に印字された数字はなぜか裸眼で読めるんです!)




高齢の親に、どんな資産がいくらあるのか?と聞くというのは、すごく難しいことだと思います。

父が亡くなった時に、母が何もできず大変でした。(家の権利書がどこにあるか分からず、無くしたことにされて、再発行手続きに10万円位かかり、私たちが支払いました。)

昨年、母が確定申告はやりたくない、毎年嫌な気分になる、と言い出したこともあって、一体母が持っている財産がいかほどか知る良い時期だと思ったので、聞き出すことにしました。

私は、一人っ子で、親の財産を分け合う兄弟、法定相続人がいないので聞き出すことができました。


本当に聞いてよかったです。


持っている現金が私の予想をはるかに超える額でした。一人っ子の相続となると相続税にかなりの額を国に持って行かれてしまうということを母に告げると、

母は、「あなたが稼いだお金じゃないんだし、いくら国に持って行かれてもゼロになるわけじゃない。」

「私は一億ためてやる。」(こんなこと言う人と知って驚きました。)

「一億貯めるのは自由だけど、国に多く持って行かれるのだったら、その分はじめからどこかに寄付すれば?」と言うと、それは嫌みたいで、性格悪〜い。


投資だとか一切やらず、普通預金口座に預けているだけで、一億なんて貯められるわけないのですが…

それでも今まで専業主婦でよくも溜め込んだもんだ、溜め込むには父親の稼ぎから相当抜いていたんじゃないか?と今までに感じなかった母に対する感情が湧いてきました。



相続のことをネットで調べ始めると、こんな宣伝が出てくるようになりました。

前から出ていたかもしれませんが、私が気づくようになりました。




親が認知症になると、財産管理をどうする? と考える人は多いと思います。

私の父は認知症になりました。父は真面目に財産管理をして、認知症になった時の後見人制度など自分で調べて資料も集めていたと、亡くなってからファイルに保存されていたことに気づきましたが、生前父から万一認知症になった場合の話など財産の話は何一つ聞くことはありませんでした。(家族信託については調べていなかったようです。)


私は、父の認知症を疑って免許を返納させるのも大変でしたが、認知症の診断を早くしてもらうべきだと思っても、認知症だとわかると銀行がどうなるのか心配でした。病院に行くか行かないかで説得している頃は、父は認知症なんかじゃないと意固地になっていたので、後見人制度についてなど話せる状況ではありませんでした。

そうこうしている間に判断することがどんどん困難になっていきました。

ただ幸いだったのは、父が自分で証券会社などの取引をやめ、貸金庫を解約、銀行口座をまとめて、インターネットをやめて、オンラインの銀行、証券の取引をできなくしてくれていたので、ネットもパソコンもできない、スマホも持たない、何もできない母でも記帳するだけでいい状況になっていました。



続きます〜



今回もお読みくださりありがとうございました😊