前回はスリランカのアフリカ系カフィール人のことを書きました。
今回の少数民族は、バーガー人です。
バーガー人とは、16〜20世紀の植民地時代にスリランカ移住した男性入植者と現地人女性との子孫をさします。彼らはキリスト教信者です。
ポルトガル系、オランダ系が多く、トリンコマリーやバッティカロアに大きなコミュニティがあるようです。
10年前に投稿されたビデオ。
老人ホームで暮らすスリランカの最後のバーガー人のお婆さんたちの様子です。
ビデオの最初に出てくるお婆さんはご存命なら今年85才です。
スリランカには他にもアイルランド系、フランス系、ドイツ系、北欧系の人々もいて、今どのくらい残っているのかはわかりません。
スリランカが1956年に英語に代わってシンハラ語を公用語にしたこともあって、多くのバーガー人たちはオーストラリアに移住したようです。
スリランカの音楽を聴いていると、フレンチカリビアンのようなものがあったり、アフリカンのようだったり、いろんな要素が入っていてユニークなのは、植民地時代の影響だということがよく分かりました。
音楽や踊りを通じて、彼らのご先祖の歴史が後世に語り継がれていくのですね。
エピソード819
今回もお読みいただきありがとうございました😊