約8ヶ月経ってしまったのだが、やっと、やっと、震災地を訪れることができた。

ずーっと、行かなくちゃと思っていて、でも、行った所で、何が出来るのだろうと思っていた。

「舞台美術」という職業を生かした災害復興なんてできやしない。

それよりもっとプリミティブに、「絵を描く」ということで、何か喜んで頂けるのではないかと

8月くらいに思いついて、それ以来プランをねっては居たのだが、やっと、実行出来たのだった。

11月5日

朝、気仙沼到着。

東京から500km強、仮眠含め、8時間程。

気仙沼。こんな感じ。


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瓦礫など、きれいに撤去され、とてもきれいになったのだと思う。

聞こえて来るのは、カラスのかあかあと、瓦礫を運ぶダンプの音、だけ。

11月6日

陸前高田。雨。仮設住宅の集会場でイベントをやっているとの情報をボランティアネットでキャッチ。行ってみる。飛び込みで、似顔絵を描きます、と参入。

最初恥ずかしがっていた皆さん、次々に来てくれるようになる。


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皆さん、家を流された人たち。でもなんだか、凄く普通な感じ。何を喋っていいのだろうか。

それより、絵を描いていると、喋るのを忘れてしまう。

僕としては、似顔絵を描きながら、毒蝮的なトークを展開するつもりで居たのだが、全く不可能で、特に絵に集中すると、モデルさんの話しているいかに津波から逃げて来たかばなし、すら、右から左に聞き流してしまうのだった。いかん!






11月7日

花巻市。雇用促進アパート。仮設住宅と違って早い段階から入れた被災者達の住み家。だから、おちびちゃん達が多い。夕方、さすがに東北だな、さむいな、と思って、「寒いよな」って聞いてみたら「さむぐね」って言われた。

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あ、言ってなかったけど、今回の僕の仕事は、似顔絵描きです。できるだけたくさんの被災者の方と出会って、お顔の絵を描いて、喜んで頂くことです。

11月8日

仮設住宅を巡る。釜石地区。

おばちゃんが多いなあ。

昼間から集会場でカラオケで無茶苦茶もりあがっている。お酒、いりませんねえ。



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このおばちゃん、僕の描いた自分の絵を見て、まず「母に似ている」と言った。

自分で鏡を見てもそんなことは思ったことも無い、でも、今この絵を見た初めてそう思った・・・

と言った。

僕、当然、お母さん知らないのに、面影を描いていたんだな。

11月9日

大槌の仮設住宅に行く。

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何もかも流されたから、写真も無いので、この絵を遺影にする、などと言ってくれてた。

こんなに喜ばれるのだったら、もっと早くに来るべきだったかも。

それにしても大槌・・・・なあーんにも無くなったところに、カフェが出来てた。

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みんなすごいなあって思う。

ほんとうにすごいなあって思う。

それにしても、最終日。海と空は、やたらきれいだった。

猛威を振るった海と空が。

こんなに優しい表情だなんて。

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と言うより逆。

どうしてもあとからじゃ、想像出来ないんだな。

こんなに残酷なことをするなんて。