その場面に生徒会室から下駄箱へ向かおうとしている、下嶋が遭遇した。


下嶋「君達、こんな所で何やってるの?」


山田「またお前か!なんでもないよ!早く帰れよ!」


下嶋「ふ、ふん!」


下嶋はバンドのメンバーに2人を誘おうとしていた。だが、冷たくあしらわれてしまったので諦める事にした。

下嶋は下駄箱へ向かう。その時、頭の中で高西先生の言葉がリピートされた。


『諦めたらそこで試合終了だ』


『永田と山田の事を諦めていない』


下嶋は考えた。最初の頃は呼びに行ってもガン無視するだけだった2人が、今では返事が返ってくるようになったし、何だったら一緒に教室へ帰ってくれたりもする。毎日呼びに行く事によって、あの2人も徐々に心の氷が溶け始めているのではないだろうか…。過去に何があっったのかは分からないが、高西先生と自分には心を開きつつある。そしてもう一度、高西先生の言葉が脳内にこだまする。


『諦めたらそこで試合終了だ』


下嶋は思う。『諦めちゃいけない』と。

そう思った下嶋は振り返り、永田達のことを見た。


山田「?なんだよ?」


下嶋「………僕と一緒に、バンド…やらないか?」



下嶋は永田と山田をバンドに誘った。


山田「バンド?何故?」


永田「…今度の文化祭で『音楽コンテスト』をやるんだ。それで…バンドを組んで出場してみようかと………」


山田「…ふっ!wお前の口から『バンド』なんて言葉が出てくるとはな。お前の目には総理大臣の椅子しか見えていないと思ってたぜ。」


下嶋「いや、僕は総理大臣には…」


山田「まぁ、俺はやらないけどな。」


下嶋「えっ?」


山田「バンドなんてめんどくせぇよ。永田、お前もそんなめんどくせぇ事しねぇだろ?」


そう言うとルカは下駄箱に向かい歩き出す。

永田はバンドの話が出た時点で目のハートは取れていた。


永田「………山田ごめん。俺、しげちゃんとバンドやってみるわ!」


下嶋「いいのかい?本当に…?」


永田「俺も前からバンドに興味あったんだよ!よろしくな!しげちゃん!」


下嶋「うん!」


山田「………ちっ!勝手にしろ!」


山田は一人帰っていった。


つづく