愛こそがチカラ!極道から僧侶へ・密教僧侶ヒーラー正仙 -1073ページ目

恐妻家こそ夫婦円満の秘訣!?①

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※写真はヒンズーの女神ドゥルガーです。


最近に読んだ美輪明宏さんの本の中で、男性と女性を比べた時に…


女性に男性と同等の腕力が備わっていたら、男などひとたまりもないのでは?という様な意味の事が書いてありました。


私はこれを読んだ時、内心「ごもっとも!その通り!」と…


思わず笑いがこみ上げてきてしまいました。


男性・女性の両方のメンタルな部分を理解している美輪明宏さんの話しはとても面白く、豊富な人生経験に裏打ちされた話しはパワフルでさえもあり…


男女共にファンの方も多いのではないでしょうか?


女性に対するイメージは人それぞれ違うと思いますが…


優しさや穏やかさ、知性的であったり、何かあれば泣き出す様なか弱さ…または、子供を育む存在としての母親としてのイメージを思い浮かべる方もいるかも知れません。


男性は、『外に出れば七人の敵あり』といった諺に見られる様に…


妻や子供を守り、自らの目標や願望実現の為に表で闘う戦士の様な存在を自分とダブらせる方も多かったりするのかも知れません。


政治や経済を見る時、世界的規模で見れば、女性の台頭著しいものがありますが、まだ全てのジャンルに於いて、男性優位と言わざるを得ない状況の社会構造でもあります。


それでも大手企業やベンチャー起業、その他様々な分野で女性が社長や代表であったり、管理職に占めるその割合も年々増加の一途を辿っている様ではあるのですが…


得てして、バイタリティに溢れ、力に漲り、勤勉な男性がこの世界を回し、動かしているのでしょうか?


私は社会的に成功する男性の裏には常に陰で支える女性ありきと見ています。


夫婦として男女が暮らしている場合、女性の支えなくして男性が大きな仕事を成し遂げる事は出来ないと思うのです。


よく女性の嫉妬、ジェラシーは手に追えないと聞く事がありますが、嫉妬やネチネチしたジェラシーと云うものは女性だけの専売特許でしょうか?


私は男の嫉妬や妬きもちぐらい手に負えないものはないと思っています。


勿論、浮気した旦那さんに出刃包丁を突き付け脅しあげる様な怖い女性もいないとは言いませんが…笑


確かに女性は嫉妬を感じると同性にイジワルしてみたり、ありありと無視する雰囲気(シカト!)を出してみたり、繊細ゆえにそうした感情を職場にまで持ち込んでみたりと…


公私の切り替えの出来ない女性も中にはいるのかも知れません。


しかしながら、女性は男性と違って、時には人目を憚らず泣く事も出来ます 。


涙を流し泣くと云う行為は、心の浄化をもたらし、それまでの自分をリセットする働きを持ちます。


つい先日もファミレスで食事をしていると、三十代後半とおぼしき三人連れの女性達が…


あせる〇〇ちゃん!私がワルかったのよゴメンナサイ!』


『私こそワルかったの許してね…』


と仲裁役の奥様を間に入れて、半ベソをかきながらお互いの手を取り合い仲直りしている姿を見かけました。


聞こえてくる話しの内容からすると…お互いの悪口が他者の口を通して聞こえたが為に犬猿の仲になってしまい、見かねた共通の友人が仲直りの席を設けたといった感じに見受けられたものです。


お互いに心の深いところでは、『自分から謝るべきじゃないだろうか?』と思っていた様で…


まさに『時の氏神』とでも言うべき仲裁役を買って出た女性の出現に感謝、感激といった感じでもありました。


揚げ句の果てには、何もなかったかの様にペロリと食事を済ませ…


更にはチョコレートパフェをパクつくその姿には…私も思わずアングリしてしまったのですが…笑


男と云う生き物は、若い時であれば、お互いの軋轢はストレートに感情をぶつけ合い喧嘩してでも解決を図ろうとする時もあります。


でもそれも若い時の友達同士ならいざ知らず、まして会社等、お互いの立場のある所ではそうはいきません。


お互いの男としてのプライドや立場が、仲直りする機会を邪魔してしまい、延々と引きずる時もあるのではないでしょうか?


『江戸の仇は長崎で』という言葉がありますが、男の場合こうした感情というものは、会社の部署等で自分が優位に立った時等に…


報復人事として現れ、一方がとんだ冷や飯を食うハメにも成りかねません。


我々がTVや新聞、雑誌でよく見る活字で踊る文字が示す事象の中には…


政党内での派閥争いによる更迭人事!


派閥から干された政治家による派閥領袖に対するスキャンダルの暴露や中傷!


大企業等での新体制役員による旧経営陣への攻撃!


芸能人の長年の付き人による私生活やスキャンダルの暴露!


外国に目を転じれば、新大統領による旧大統領及びファミリー企業への攻撃!


例を挙げればキリがありません。


こうした事を見る時、保身の為…言い換えれば『失う事への恐れ』の表れであったり、自分が不当に扱われた事に対する償いを求める気持ちだったり…


そして時には男特有の『嫉妬』の臭いをそこに嗅ぎ取る時があったりもします。


私は長い間ヤクザの世界に生きていました。


一般の人からすれば、竹を割った様な性分の人間がヤクザに成るのだろう?と思われるのかも知れません。


確かにその通りの人間も多いのですが、そこには負けず嫌いな人間の集まる世界でもあり、男の嫉妬を生みだしやすい場でもあったのかも知れません。


生みの親の言う事も聞かないはぐれ者の集まりなのです。


そこには、一般の人達には理解しがたい幼少の頃より家庭環境に恵まれない事に因を置く『寂しい性根』を持って生きている人間もまた多かった様な気がします。


親分、子分、叔父貴、兄貴、兄弟、舎弟と、世間と隔絶する形で擬似家族を形成するのも親の言う事を聞かない荒くれ者をまとめあげる上で必要なシステムなのです。


私は過去にヤクザの世界に生きていたからと言ってヤクザを擁護するつもりはありません。


しかしながら片親で育った子や親の愛情を知る事なく…


鑑別所から少年院、そして刑務所へと幾度なく施設への入退院を繰り返し、身体に反発を叩き込まれた人間にとっては…


ヤクザ社会というものは、時には上の人間から怒鳴られ、食べる苦労(収入源の確保)も常に付きまとい、対組織対警察と神経を張り巡らし、本当のところを言えば、枕を高くして寝る日など無きに等しい世界でもあり…


立場が上になればなる程こうした傾向は強くなるのです。


しかしながら極道としてストイックな価値観に生きるはぐれ者にとっては…


『極道の世界』」はそんな自分を肯定してくれる唯一の暖かさを感じる事の出来る場所でもあるのです。


ヤクザは力を誇示する社会でもあり、座布団がひとつ違うだけでも(座布団とは立場の上下を表します)


同期にスタートした人間であっても相手が上になれば、言葉遣いひとつでも、改めなければならず…


心中は不本意ながらも、礼節を示さなければならない時もあるのです。


ましてや親分子分との関係ともなれば、自らの生殺与奪の絶対的権利を『親分』と呼ぶ人に譲り渡す事を意味する世界でもあり…


自分の所属する組織の長が引退したり、死去する事に伴い…


自分と同格の人間が、後任の組長として抜擢される事もあるのです。


お互いに昨日まで『兄弟』と呼び合い、五分(対等)で付きあってきた仲間が、天と地ほどの差がある『親分』に成る時に、厳しい選択をせまられるのです。


心を入れ替え、子分としてまたは舎弟として組や一家の為に貢献して行く決意をするのか?


『もはやこれまで』と堅気に成る道を選ぶのか?


自分に長年ついて来た人間達の生活を考え、プライドを捨て組織に残るのか?


ただ…自分と親しい間柄の人間が自分よりも上の立場になると云うのは複雑な思いはあっても…


祝福出来る気持ちにも成れるかも知れません。


これもひとえにケースバイケースとも言えます。


しかし…日頃交流もなく、まして反目(ヤクザの隠語で、敵対関係を指します)の人間達にとっては、死活問題とも言うべき、深刻さをそこに孕む場合もあるのです。


ヤクザの世界も政治の世界と同様で、トップが変われば、大幅な人事改編が行われ、トップの意向が大きく人事にも反映される事は国家の政治に見られる人間模様と何ら変わらぬものがあります。


反主流派だった人間達は、人事面でも干され、冷や飯を食う事にも成り兼ねないのです。


そうした事は末端の組員の活動にまで影響を及ぼしかねません。



同じ系列下の組織の人間同士が資金源を巡ってバッティングする事はよくある事でもあり…


そうした場合の掛け合い(交渉事を指します)でも、主流派の組織の人間に対してそうでない組織の人間は、例え紳士的な話し合いで終始したとしても…


最後には遠慮しなければならないところへ追い込まれるのが常でもあります。
(この場合の遠慮とは相手の言い分を飲む、相手に譲歩する意味です)


この様に、末端の組員にまで影響が及び、『箸と茶碗』、言い換えれば自分の収入源にも大きな影響を及ぼす事であるがゆえに…


むかっ俺の方が組織に対しての功績があるのに、何故奴が後を継ぐんだ!!』


『あいつから盃を受ける位なら堅気になった方がましだわい!』


『なんで今まで五分で渡り合って来たワシが、あいつの若い衆(子分)にならんとアカンノヤむかっ!!』


と言った具合に争いに繋がる火種を生み出し、後にはこうした事が因果を為し、大きな抗争に発展する事もあるのです。


話しは変わりますが…


一般に極道と云うと、本妻が居ても、愛人を他にも囲っているのでは?と思う人が多いのかも知れません。


確かに『親分』と呼ばれる様な人は、本妻の他に数人の愛人がいる場合が多い様です。


本妻は周囲からは(姐さん・ネエさん)と呼ばれますし、愛人にあたる女性も同様だったりします。



また本妻と愛人の区別をつける為に、下に付いている者同士の間では、ひそかに本妻を『本宅』、もしくは『大姐・オオネエ』と呼ぶ事もあります。


本妻がいて愛人もいると云うのは、世間一般の概念に照らせば「不倫」であり、女性の皆さんにはさぞかし理不尽に感じる方も多いかも知れません。


これは意外に思われるかも知れませんが、私が若い頃から見てきて、その世界で成功している親分と云うのは、とても本妻を大切にする人でもあった様な気がします。


いつ自分の夫が警察に捕まるやも知れぬと云う不安や恐れ…


夫に愛人がいると分かっていてもそれを誰にも相談できぬやるせなさ…


逮捕された若い子の差し入れや、残された家族の面倒を見る事などへの物心両面での負担など…


神経の休む暇などありません。


長年連れ添って行く中で、若い時分、食べて行くのが大変な時期、姐さんと呼ばれる人は…


持ち物を質に入れたり、恥を忍んで実家からお金を無心してきたりして…ヤクザである夫を助け、下の人間の面倒まで見てきたケースもまた多いのです。


そうした夫婦の遍歴と云うものを男が忘れるはずもなく…


例え、愛人の存在が居ても、心の中での順位というものがあれば、『本妻が一番』なのです。


周囲からは『姐さん』と呼ばれ、夫を慕う人間達に弱いところは見せられません。


しかしながら、素の部分ではひとりの女性に過ぎず、言い様のない葛藤や苦悶を経験したに違いないのです。


極道と云うのは周囲に対する見栄もあり、愛人を設けたりしますが、一概にとは言えずとも、そのほとんどが自分の力が落ちた時に…


『金の切れ目は縁の切れ目』とばかりに離れて行ってしまうものです。


男には帰巣本能があり、本妻はワガママを聞いてくれる母親の様に思えるものなのかも知れません。


苦労をかけた女房の意見は自然と聞く様になるものなのです。


【つづく】

恐妻家こそ夫婦円満の秘訣?!②

『歴史は夜作られる』と云う格言がある様に、男性に対する女性の影響は計り知れないものがある様に思います。


御多分に漏れず、それは私が以前に居たヤクザの世界も一緒なのかも知れません。


自分とソリが合わないからといって、夫に付いてきている人間の批判を、寝物語よろしく夫に吹き込む様な女性はヤクザの女房として失格でもあります。


またこうした事を鵜呑みにしている様な男では組織も衰退してしまうものです。


自分の下にいる舎弟や若い衆の事で、「むかっあの馬鹿野郎!!タダじゃ許さん!」と怒り心頭に達している時に…


側にいた姐さんと呼ばれる女性が「お父さん!それは違うでしょう…」となだめ、夫の知らないその人間の持つ美点さえ説いて聞かせ、事なきを得たケースもあるものです。


またヤクザといっても若い内はタバコ銭にも不自由するもので、私にもそうした時期があり、当時『姐さん』と呼んでいた人がそうした事を知ってか知らずか…


『お父ちゃんには言わなくて言いから、これ持っておきなさい。』と黙って小遣いを渡してくれた時の有り難さ…


身に染みたものでした。


それがどんな仕事であっても…


側にいる妻という女性は、夫の周囲の人間や従業員の感情の変化といった男性では見えづらい微細な部分を見てくれるありがたい存在でもあるのです。


霊的なスキルを勉強されている方は、住む家が自分のオーラを成している事にお気づきかも知れません。


自分の妻に暴力を振るったり、(DV)虐げる行いが頻繁にあると、相手と共に自分のエネルギーバランスを崩すだけでなく、家の中の潤滑油の働きをする女性性のエネルギーを破壊してしまい…


家の中に冷たく重苦しいエネルギーが蔓延してしまいます。


またこうした状況は、仕事や人間関係の全てに伝播し、悪影響を及ぼす傾向があります。


インドではマザー(女神)信仰が盛んで、女神の恩寵を受ける事が出来なければ何事も成就出来ないという考え方があります。


例え男性といえども…何かを掴む獲得するという様な男性性のエネルギーと共に…


愛し慈しみ育むと云う女性性のエネルギーのバランスで成り立っている生き物でもあります。


ですから、配偶者に限らず女性を傷つける行為というのは、自分の女性性を傷つける事に他ならない事でもあり…


こうした事を習慣化してしまうと…例えば、会社での人間関係で優しさや思いやりを欠き、厳しさばかりを人に押し付けトラブルに発展させてしまったり…


仕事の取り引き等から、指摘されたミスに柔軟な対応が出来ず、契約を破棄されてしまう等、実利的な部分でも被害が出るのです。


また子供のいる家庭であれば、子供の成長に悪影響を与える事は必至でもあり…


お互い天文学的な確率の中で、縁あって今世で一緒になった夫婦の意味を考える時…


奥サンを大切にし過ぎてもバチはあたりません(笑)


徹底的にお互いサポートしあい、話し合いが必要なケースを除けば、奥サンとケンカに成りそうな時も、相手の言い分は出来るだけ通してやったらいいのかも知れません。


口喧嘩になり、腹が立つのは、大抵奥サンに図星を突かれているからではないでしょうか?笑


こちらが素直に聞く事で、相手も素直になり始めるものです。


子供さんからも『全くウチのお父さんはお母さんに頭が上がらないんだから!」と思われている位でちょうどいいのかも知れません。


またそうした親の姿を見た子供はとても、おおらかな物おじしない子供に育って行くものです。


帰宅してきたご主人に思わず、家計のやりくりの不満を口に出しケンカになる時…


ご主人は今日会社で上司から小言を言われた事とリンクさせ腹が立ったのかも知れず…


会社では奥サンの知らない苦労や姿もあるはずです。


そこのところを汲んで頂き、言いたい不満をチョットこらえて、晩酌のおかずを一品でも増やして出してあげたらどうでしょうか?


ご主人が喜び、明日からまた張り切って働く事は間違いありません!笑


男は妻や子供に『男としての姿』は見せる時にピシャリ!と見せればそれでいいのです。


夫婦とはお互いに足したりひいたりする事なく、男と女から妻と夫へ、そして霊性のパートナーへと、その時々のあるがままのお互いの姿を認め、愛し合う事が円満の秘訣なのかも知れません。

合掌

夕刻のお勤めの前に・・・

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※ 大威徳夜叉明王 仏画です。


先日ある方との話しの中で…


「朝夕のお勤めを決まった時間にするのは何か訳があるのですか?」と聞かれる事がありました。


別に毎日『同じ時刻』にお勤めをする事に私の場合特別な意味はないのですが…
早朝の勤行は別としても、夕刻のお勤めなどは、私の場合は8時以降がしっくりくるものがあったりします。


これは瞑想をしていても思う事ですが、朝日の出る少し前、夜明け前が一番深い瞑想に入る事が出来る様な気がします。


夜明け前と云うのは、とても空気に澄んだものを感じ、清浄な気に満ちている時間帯とも言えますが…


お勤めや瞑想を決まった時間にする時、その場所のエネルギーのバイブレーションが高くなっている気がするものです。


まるで「待っていたよ」とばかりに、その場所がこちらに語りかけてくる様な感覚とでも言うのでしょうか?


かと言って、そこに未成仏霊や他の霊的存在がいるわけではありませんが…笑


その時間が一番自分にジャストフィットするものを感じさせてくれるのです。


例えば日中に瞑想をした場合など…それなりに深い瞑想に入る事も出来ますが、早朝にするそれとは、微妙に質の違いがあるのが、自分自身でわかるものです。


日中は交感神経が活発で、マインドの影響を受けるせいもあるのかも知れませんが…


しかし、ただそれだけではない、その時刻その場所から、放射されている独特の波動を感じたりもします。


瞑想をされている方等も、ご自分で気がついている事があれば、シェアして頂き、コメントして下されば幸いです。


これよりお勤めです。


皆様にとって明日が心安らぐ素敵な休日となります様に小さな自坊よりお祈り申し上げます。

合掌