ペットショップの経営を始めて、はや4年が経とうとしています。



事業を始めたときは、ペットショップ業界は、まだまだ発展途上で、

たくさんの改善すべきところとビジネスチャンスがあるだとうと考えていました。


何よりもまず、自分が行きたいと思うようなお店がありませんでした。


ですので、当初は「自分が行きたいと思うお店を作ろう」と考えていました。



現在私が経営している店舗は、いわゆるペットショップのイメージとは、一線を画していると思っています。



従来のペットショップというのは、犬や猫、小動物から昆虫まで、何でも扱うというのが当たり前でした。


当店は、まず、「犬」だけに専門特化しました。


さらに、犬の中でも、賢く飼い易くて家庭犬向きの「トイプードル」と「フレンチブルドッグ」に特化し、

この2犬種に関しては、どの他店よりも知識レベルを上げ、より専門的に、お客様へのアドバイスを

できる体制を作りました。


同時に、仔犬の調達ルートとして、優良なブリーダーさんとのみ取引をすることにこだわりました。

ブリーダーさんを選定する基準を、健康で血統管理をされた犬を繁殖しているか、

犬のことを考えて、愛情を注いで世話をしているか、お金儲けのことだけを考えていないか、などに

置き、ブリーダーさんとフェイス・トゥ・フェイスで話をするなかで、ブリーダーさんの質を

判断してきました。



これらは、単純に、「自分だったらどんな店から犬を買いたいか」という問い掛けに、素直に

答えてきた結果、出来上がったコンセプトです。



こうして出来上がった、トイプードルとフレンチブルドッグの専門店バディーズは、予想以上に

たくさんのお客様にご支持いただきました。本当に、ありがとうございました。



ただ、業界にしばらくいると、さらにいろんなことが見えてきます。



この業界は、かかわっている人自体が、実はそれほどモラルが高くありません。


特に、ブリーダーや生体を扱うペットショップには、扱うものが「命」であるだけに、最もモラルが求められますが、現実は違っています。


不誠実で、ペットを金儲けの道具にしか思っていない人が多いのです。



繁殖現場においては、目を背けたくなるような惨状すらあります。



また、ペットに対する日本人のモラル自体にも、問題があります。



可愛いからと、簡単にペットを飼い始めたはいいものの、ちょっと面倒になると、

物のように捨ててしまう人がいたり、自分の飼っているペットの管理を怠ったり。。。




私は、始めは事業性のことを考えてこの業界に参入しましたが、今はその目的が

少しずつ変わってきています。



ペットというものは、今や家族の一員であり、人間の生活に深くかかわってきています。

もはや現代人にとっては、なくてはならない、かけがえのない存在なのです。



私は、自分がこのペット業界に携わることで、人々のモラルを向上させたり、例えば不良ブリーダーを少しでも減らす手助けをしたり、ペット事業を社会的に認められたものにしたりと、いろいろな面からこの業界を良い方向に導ければと考えています。



かく言う当店も、これまでにおいて、お客様との間でトラブルが起こったこともございました。


生き物というのは、こちらの予想外の問題を発生させることがあります。

思いがけず病気になってしまったり、お客さんの方で飼育がうまく行かなかったりなど。。。

ただ、その度ごとに、真摯に対応してきましたし、問題から目を背けることはしてきませんでした。

それが、少しでも業界を良くすることに繋がると信じているからです。


そして、ペットショップを経営するということを通じて、どれだけ社会貢献活動をできるのか、

それに挑戦したいと、今は考えています。