お越しを頂きました。
本当にありがとうございました。
またのお越しを心よりお待ちしております。
さて、
実は今月、三つのプロジェクトを同時進行していたため、
頭が爆発寸前だったんです。
怒ってるって意味じゃなく、キャパの話し。
ライブが2つに、録音ものが一つ。
ライブはおかげ様で昨日は無事に終わりましたが、
もう一つは明後日。
これがジャズではなく歌もののギターなので、
コード進行は勿論、曲のサイズやらキメ事を覚えなく
ちゃいけないんですね。
お話を頂いたのが先々週の末。
もうね、
大慌てですよ(笑)
しかし、かと言って時間的に余裕があったとしても、
曲にしっかり取り組むのはだいたいギリギリになってから。
追い込まれなければエンジンが掛からない僕としては。
短期集中でガッと聴きこんで、ズバッと身体に入れるのが
性分に合ってる。
やはりお声が掛かった以上、期待値を上回りたいものです。
あと、録音ものに関してはまだ公表できませんが、
僕は大した事してないんですけど、もろに現代的な
やり方で製作に携わったんですね。
ネットで音のファイルのやり取りをして1曲ができる。
僕としても初めての経験で興奮しました。
加えて、出来上がった音のあまりのクオリティにビックリ。
やり取りしていたその方に素直に尋ねたんです。
何をしたんですか?と(笑)
その方も人間が出来てらっしゃるので、勿体つける事無く
惜しまずに知ってらっしゃる事を伝授してくださる。
もうね「神降臨!」
いやぁ、便利な世の中にになって、ネットで何でも
知れて、情報の時間差なんてない。
そう思ってましたよ僕も。
そんなことない。全然ない。やっぱりね。
熊本は良くも悪くも田舎だし、お江戸に比べたら
人口も少なく、従って特定の知識層も少なくなるわけで、
僕らみたいなDAWでの録音作品を作る人間なんて、
熊本には片手で足りるくらいしかいない。
まぁ、もともと録音作品を作ることに情熱を燃やす
音楽家が少ない土地柄ではありますが。
クリエイター人口の少なさに加え、先端の技術や情報は
どうしても手に入り辛くなる。
例えば、僕が信頼するエンジニアにMS処理やってる?
と尋ねても、それ何?って感じ。
勉強不足なんかじゃなく、それくらいあっという間に
新しい技術とかが生まれるわけです。この業界。
常に新しい情報を得ようと必死になってればいいのかも
しれないが、それも限度があるでしょう。
みんなそんなに暇じゃないし。
だからね、現場の新しい情報って、
結局は盛んな場所からしか出てこない。これ現実。
僕の感覚からすれば、5年前の常識はもう通用しない。
音を録る方法は普遍的なものなんだけども、
じゃあどう抽出して出すか?
これが時代で随分変わってくる。
デジタル全盛になり、5年前までは重要じゃなかった
ツールが、今は主役になっていたりする。
音楽にもよるんだけど、僕の場合、常にカッコいい音楽
はどうやったら作れるか?どうやったら良い音になるか?
こればっかり考えてるからとっても重要なんです。
何だろう、ビートルズがライブはやめて、録音ばっかり
するって宣言しましたよね。
あの気持ち、わかる気がするんです。
わーわー、キャーキャーばっかりで、音楽なんて
聴いちゃいないじゃないか。
そういう事なんでしょうけどね。
それはそれで羨ましくもありますが(笑)
ともかく音楽を真面目に作ってんだから、
真面目に聴いてもらいたいわけです。作り手としては。
音楽を作るって事、ライブをするためってのもあるんだけど、
ちょいと音録ってって感覚じゃないわけです。
つまり作品をつくるモチベーションはそれ単体なんだよね。
まぁそりゃ面白いわけです。
実験の要素が非常に強いですからね。
いっつも「何でこんなに面白いこと皆やんないだろ?」
って、不思議だよねーって言ってるくらいです。
思い返せば4トラックのカセットMTRから僕らの世代は
録音をやってて、トラック数も限られてるし、それを
ピンポン録音すると音質は落ちるし、でもカッコよく
したいし、そんなジレンマと戦いながら時代と共に機材が
代わり、編集という概念が加わり、出力のさせかたまで
気を配るようになった。
でも、変わらないのは音楽を作る面白さ。
ゼロからだんだんと形を成していくその過程が面白い。
まして今やDAW環境があるおかげで、ほぼ作れないサウンド
は無いと言い切っていい。
アナログのカセットテープの、4つのトラックに悩み、
どんだけやっても音は悪く、それでも創意工夫した時代から
すると、想像もできないような武器を手に入れた感じかなぁ。
それくらい環境の全てが変わった。
たぶん、未だハングリーなんだと思う。
ギターさえあればと願った少年時代。
道具さえあればと願った青年時代。
手に入れてもなお、満たされない。
その先のやりたいことが重要なわけで、
道具は最大の武器であり味方。
どうだろう?今、CDさえ出せればと思う人。
ライブさえさせて貰えれば、ちゃんと伝えられると思う人。
わかる人に聴いて貰えさえすれば、ちゃんと評価されると
いう、揺ぎ無い自信と努力がある人。
発表という行為がいとも簡単に出来てしまうこの時代、
根っこにそういった熱いハートをどれだけの人が
持って音楽と向き合ってるだろう。
足枷はお金だったり、時間だったりする。
けれど、そんなのは情熱の前には大した問題じゃ
ないはずだ。
僕の長い音楽人生の中で、そういう「何がなんでも」
な熱い情熱を持ってる音楽人って、そんなに出会って
ないんだよなぁ。不思議なことに。
でも、そういう人とは縁も切れなければ、
未だに一緒にやりたいし、応援したいよね。
ジャンル関係なくね。
それって人の心を動かすことじゃん。
それくらいなくて、
どうやって自分の魂や音楽を伝えるんだろ?
道具はかわってもスピリッツは普遍でしょ。
自分の音楽を!って気持ちに、アマチュアとか
プロとかきっと関係ないよね。
情熱に値段はつけられない。
絵を描きたい。踊りたい。詩を書きたい。
そんなのと同じく自然な欲求であるはずだ。
まぁこういう事は音楽に限らず今の時代の象徴かもね。
なんとなーく形になっちゃうし、成立しちゃうし、
うまく立ち回れば小銭も稼げちゃう。
いい事だとは思う。
でもなんだろう、自分の音楽を知らない誰かが聴いて、
その人の心の救いになり得るかもしれない音楽。
そう信じて音楽を作る。
そういう人が必ずどこかにいると信じて作る。
そういう気持ちって大事だと思う。
というか、まず間違いなく自分はいい音楽だと思って
その音楽を作り、演奏しているかの問題だよね。
ぶっちゃけそこにしか興味がないというか。
例えばジャズはスタンダードは重要です。勿論。
でも、やっぱり君の音楽は?聴かせてよ。と思う。
歌ものの世界だと、カバーはもういいから、
オリジナル曲をおやりなさいと必ず言われる。
1曲でもいいから。と。
歌ものでもジャズでも、この配分が難しいところ
なんだけども、聴き手の心理としてはオリジナルは
やっぱり聴きたいよね。
オリジナルを聴いてはじめて腑に落ちるもの。
そっかそっか、って。
それではじめて成立するんだものね。
アーティストと受け手の関係は。
そういう人が増えれば、もっと楽しいんだろうけどねぇ。
まぁこれも人口の少なさ故でしょうな。
パーセンテージで言えば、どこも同じようなもので、
そのマスが田舎は小さいから。
音楽を取り巻く様々な状況で、都会と田舎の違いを
感じちゃうことが多くなりました。
というか、その差は絶対に縮まらないんだなと。
40にしてやっと悟ったというか(笑)
何かやるんだったら、絶対に東京だよ!
っていう、野心が全然無かったからなぁ。
こと刺激とスピードに関しては羨ましいです。はい。
結局、保つしかないんだよね。
尖ってなきゃ。
古きを尊び、新しさを歓迎しなきゃ。
謙虚でいてなお
「負けんぞ!」
って気持ちね。
それは相手がいる負けん気じゃなくさ、
他でもない自分に負けない心だよね。
あ、
そうそう、
よく頑張れって言わないほうがいいみたいな、
そんな状況とか相手がいたりするでしょ。
そんなとき、僕もどう声をかけていいか、
ずーっと悩んでたんですね。
頑張れ以外の言葉が浮かばない。
あるとき、何かの映画で、
「けっして希望を見失わないで」ってセリフがあって、
あ!これだ!って思ったんです。
これなら、人事のように強要する感じがなくていいなと。
応援してるよって、暗に示してるしね。
是非、そういう状況が来たら使ってみてください。
言葉って不思議。
言い回しひとつだもん。
歌詞を書く面白さもこういうところだし、
音もね、こんな感じで並べる面白さがある。
逆に、こういうのが楽しくないと音楽作れないかもね。
人はそれを才能と呼ぶのかもしれないけれど、
適性かな?そっちのほうがしっくりくる。
大部分は本人の努力なわけだし。
適性は大事ね。
適性を自己診断した上で、努力を重ねる。
多分、それが一番結果が出易い。
だって、僕は数字が苦手だからどんだけ機械好きでも、
設計はできないわけで(笑)
努力でどうにもなんない事もある。
好きと向き不向きは別だ。
製造業の社長が設計できなくとも、設計できる社員が
いればいいわけで。外注だっていいわけだよね。
音楽も一緒なんだけどね。
やってみて、作れなかったら、作れる人に頼めばいい。
そんだけ。
あとは大人の話し合い(笑)
また話が音楽に戻ってしまった。
話しがあっちこっちに蛇行しておりますが(汗)
まー、なんですか、作品が沢山流通していないなら、
そりゃシーンは静かですよねってこと。
玉石混交でも作品が多ければ、熊本でもそれなりに
シーンは盛り上がるはずなんですよ。多分ね。
お客さんが集まらないと嘆く前に、やるべきこと
やりましょうよ!っていうね。
相変わらずいらん世話ですけど。
とまぁ、今月は全然別の役割をするプロジェクトが3つ。
何だかんだで音楽させてもらってます。
あざーす!




