3㎝の違い | 群像楽団 OFFICIAL BLOG

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熊本で群像楽団というjazzユニットで活動しています。

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昨日録り終えました。


ミスもあるのですが、それは音楽的に許せるミスで、

聴く分には全く気にならないのでそのまま採用。


ちょっと前に抽象的な言い方ですが、「神が降りる瞬間」

或いは「得体の知れないものが潜んでいる空気感」さえ

吹き込めれば、録音はそれでいいと書いたと思います。


やっと、、、、


捉えたと思います。



只今ミックスの作業中ですが、

何度聴いても飽きないです。


自画自賛ですね(笑)



実は私、レコーディングが嫌いです。


もうそれは面倒だからに他なりません。


まぁ、自分で何もかもをというのが無ければ、こんなに

嫌いじゃなかったとは思うのですが・・・。



5㎝。

いや、3㎝で音が違うのですよ。


マイキングの位置が、たったそれだけで音が全然違うのです。



正直、ピアノの録音は難しかったです。


よくピアノ奏者の表記に、pfとあるじゃないですか。


例えば私ならHirofumi Nakatake(Gt.とかG.)

そのまんまギターというわけですが、

ピアノは(Pf)となることが多い。


「piano e forte」の略だそうで、

それだけにダイナミクスレンジが広い楽器ということなんです。



で、録音の際、私が村島さんに

「何か適当に弾いてください」といって、

マイクの入力ゲインを調整するんですね。


「なるほど、こんなものか」とそこでゲインを設定して、

いざ本番を録ると、演奏中にピークを超えることが多々あります(笑)


残念ながらそうなってしまったら、そのテイクは使えません。


録音環境がデジタルなので、不快なノイズにしかならないのです。


私も学習して「本気で強く何か弾いてください」と言って、

マイクのゲイン調整をするようにしましたが、

それでも本番中にピークを越えることがあります。


つまり、どれだけ音量が出るのか?


奏者にも把握できない部分がある。


このピアノの特性に悩まされましたねぇ、今回は。



それに、村島さんは女性としてはかなりタッチが強いほうなんです。


勿論、弱音でも弾けますが、

最大の音量が男性と変わらないと思います。


それでいて最大音量のまま速く弾けます。


これはもう努力もあるし、才能かと思います。



それを漏らさず録る。


いやはや、プレッシャーでした(汗)




群像楽団 Hirofumi(guitar)



群像楽団 Hirofumi(guitar)


ピアノは本来なら、8本くらいマイクを使って録音するものなのです。


ピアノのみの音源の場合はね。



しかし、我々は合奏しているので、

音を混ぜること前提で諸々を考えます。


曲によってどっちの楽器が主役か?とかね。


楽器というのは、

聴いてる人が気持ちの良い帯域というのがあるんです。


楽器が奏でられたときに出る、人が心地よいと感じる周波数帯です。


例えば歌モノなら、ボーカリストの声に焦点をあてて、

他の楽器に犠牲になってもらうことはあたり前です。


どういうことかと言うと、EQ、つまりイコライジングで

「何を聴かせたいか?」を調整していくわけですね。


とにかくピアノはその気持ちい良いポイントが豊富で、

削りたくない部分と、そうでない部分をギターとの兼ね合いで

考えなくちゃならなかったので、これが相当に難しかったです。


今時のレコーディング環境は、あとから何とでも加工できそうですが、

録れてない音はどうにもなりません。


なので、今回は非常にマイキングに神経を使い、いつもレコーディングの日は

極限まで疲れていました。



それが、


やっと終わった!



万歳。