先日のブログで少し書いたのだが、使用しているMacBookPro15インチが有名なGPU問題でフリーズ多発となってしまった。
これまで、特に症状が出なかったので、リペアプログラムを受けることもできず、去年の年末にプログラムは終了となっており、自力で解決するしか道がない。
念のため、アップルのサポートに問い合わせてみたが、「お客様がご使用いただいているMacbookはアップルの修理対象外となる”ビンテージ”に属する製品となっております」と取り合ってくれない。
「ビンテージ」というと聞こえは良いが、要するに「古い」と言うことなのだ。
去年の年末まで修理対応していたので、何とかなるかも知れないと淡い期待を抱いて、電話をしてみたが、全くといって良いほど相手にしてくれない。
言葉は丁寧なのだが、「デキマセン」オーラがすごかった。
受話器の向こうからあふれ出る、オーラ。
さっさとあきらめて、対応策を考えることにした。
まず、このGPU問題にぶち当たると、Macbookに搭載されている高性能な「AMD Radeon HD6750M」とマザーボードに標準でついているインテルHDグラフックの切り替え時にフリーズが発生するようなのだ。
この高性能なGPUをディスクリートGPUというのだが、これをを使用しようとする為にMacBookがとても高温になってしまう。
これでもかと言うくらいにファンが回り始めて、ノートパソコンであることを忘れてしまうほど、ブンブンうなっているのですぐにわかる。
暴走する高機能なGPU、、、、、じゃじゃ馬ですな。
実際にはなんらかの画面の乱れが発生して、操作を受け付けなくなる。
概ね、画面に赤いシマシマ(縦だったり横だったりする)が発生して、起動時のリンゴマークまでも赤いライン入りになってしまう。
毒リンゴである。
最初はこのファン周りの掃除で復活するのではと考えて、MacBookを開腹してファンの掃除に取りかかることにした。
必要な道具(私が使用している道具)※リンク先はアマゾン
・精密ドライバー
・トルクスドライバー(T6)
まずは、裏蓋を固定しているビスを外していくのだが、右上から上部3本はビスの長さが違うので間違えないようにしておきたい。
それ以外は非常に短いビスなので、紛失に注意して作業を開始。
外した通りに並べるとこうなる。
すべてのビスを取り外すと、裏蓋が「カポッ」と外れる。
ファンが二つ見えるので、それぞれ外してホコリを除去する。
ここで、トルクスドライバーが必要になる。
※くれぐれも普通のプラスドライバーなどではチャレンジしないように。
ファンは3つのビスで固定されているので、それを取り外す。
コードがつながっているのだが、上からはめ込んでいるようなカプラーなので、優しくコードを持ち上げてやると、特に抵抗もなく外れる。
これで、ファンは本体から外れるのだが、ファンの中までは掃除しにくいので、ファンも分解してしまおう。
さっき取り外したケーブルがテープで貼り付けてあるので、「優しく」テープを剥がす。
そうすると、ファンの裏側のビスをはずすと、裏蓋が外せて、中までキレイに掃除が出来る。
掃除が終わったら、ファンの裏蓋を締めて、先ほど外したケーブルのテープで優しく元通りに貼り付けてやろう。
これで、復活だ!!
と思ったが、そうはいかなかった。
そもそもの原因はGPUの切り替え時に発生するようで、なんとかインテグレートGPU(内蔵)で起動させてやらなければいけないようだ。
色々ためした。
・PRAMクリア(ダメ)
・シングルユーザーモードで起動して色々
・セーフモードで起動して色々
・CDから起動して色々
・各種起動コマンドで起動して色々
ここまで×8
たまに、起動するがすぐにフリーズを繰り返すのだ。
内蔵GPUに固定するソフト(gfxCardStatus)があるのだが、起動時にはどうもディスクイート側で起動してしまう。
インターネットで検索すると、これまた色々と猛者がいるようでこんな方法が出てきた。
・起動時に熱暴走させてアチチ状態にし、強制電源終了まで待つと内蔵GPUに切り替わる〜案
×5
・オーブンレンジでマザーボードを「チン」して半田付けの悪いところを強制加熱で直す〜案
×20
う〜む、どうしても必要だから使用しているMacBookProをこんな荒療治するわけにもいかない。
どーしたら、内蔵GPUで起動するのか考えていると、ふっと、頭に浮かんだのが、省電力モード
あ、、、バッテリー使用時とか、省電力にしたいから、内蔵GPUに切り替わるのでは!?
で、電源ケーブルを外して試しに起動してみると、あっさりと内蔵GPUで起動できた。
これで、さっきのGPU固定ソフト(gfxCardStatus)で固定するとグラフィック機能は激弱になるが、フリーズとおさらば出来た。
でも、調子に乗って、電源をつないだまま再起動すると、眠っていたディスクリートGPUを目覚めさせる結果になって、起動できない。
再起動時はバッテリーで、、、、
これさえ守れば、今のことろは、なんとか使用できているので、同じ症状になった人は試してもらいたい。
ちなみに、Mac OS X 10.6.8に対応している「gfxCardStatus」はバージョン2.1なので、最新版をダウンロードしても使用できない。
旧バージョンのダウンロード先を記載しておく(2017/4/18現在)
バージョン2.1:http://gfx.io/downloads/gfxCardStatus-2.1.zip
また、OSをバージョンアップしている場合には別の注意も必要だ。
ちゃんとGPUのリペアエクステンションプログラムを受けた人の中には「gfxCardStatus」を使用している人もいるかもしれないが、このバージョンの2.4ではこのソフトを使用するだけで強制的にディスクリートGPUで起動するという状態になってしまうことが情報として上がっていた。
私が使用しているMacBookProは古いOSのままなので、詳細までは調べていないが、新しいOSで使用している人は、そのあたりも調べた上で、試してもらいたい。