モノを数える時は、だいたい1個2個…1本2本…と数えることが多い。
それが、日本は数え方というか単位がたくさんあって なんか面倒である。
イカは杯、ブドウは房、石油は缶、船は隻、
このくらいは知っているが
意外なとこでは、枕は基(き)らしい…
ウニが壷(つぼ)
壺っていったらサザエのつぼ焼きのイメージが強いが、それは個、匹らしい。
まぁ、その言葉たちが私の口を通ったことは
一度もない。
さらに
荷物の数え方は、梱(こり)ていうらしい…
錦織圭の荷物は、にしこりのいちこり…ということなのか……
藤田ニコルの荷物は、にこるのにこり なのか… ふたこりか…
ん〜しかし肩がこる。。
これらは
たとえ違っていても、話は通じるわけである。
だから、覚えなくても使い分けなくても特段生活に支障はない筈だ。
問題は「あー…この人知らないんだ…」と思われる重圧に耐えられるかどうかである。
とてつもない合理主義者やサイコパスであれば
気にも留めないのだろうが
私のような 雨に濡れた仔犬タイプは いかんせん
気にしてしまうのである。
こればっかりは性分で、なかなかどうしようもない……ないのだが
このまま
「え、この人知らないの…?」という
重圧に怯えながら 何かを選択するのは
窮屈である。
イケるだろうと思って
安売りしてたレディースのTシャツを買って
着てみたらやっぱりダメだった時のように
窮屈である。
あの夏は暑かった…
だから、私はチャレンジしてみることにした。
全部 個 で済ませるチャレンジである。
まずは、 お箸問題を解決してみたいと思う。
コンビニスーパーでのお箸いりますか? 問題 である。
「お箸は要りますか?」
「じゃあ、1膳ください」
これが正解である。
なんだ…一膳て…
1本でいいじゃないか… と思うのだ
コンビニ行くたびに、一膳、一膳って
いったい 一日何膳すればよいのだ……
よーし、その常識を覆してやる!膳は急げだ
常識を覆して 私が常識となるのだ!
今回は、膳を本にするのではなく、
あえて 個 を貫いていこうと思う。
問題の根本は、いい分ける手間にある。
ここで一本て言ってしまっちゃえば
数こそ減りはするが、 単位を複数保有するという煩わしさが続くことには変わりない。
単位はひとつに!
オールインワン!
シャンプーインリンス!
それが、個チャレンジなのである。
だので私は
早速コンビニに行ってきた。
箸を1個ください と言ってみた。
結果は……
どうってことなかった。
「はい、一膳ですね」とすんなり終わった。
一応言い直すんだよね 店員さんって…
そうなのだ、そんなものなのだ。
別にみんなそんなに気にしていないのだ。
「この人知らないんだ…」という重圧も一瞬だけあるが
そんなものは気にしなければいいのである。
勝った… 私は世間の 数え方ハラスメントに勝利したのである!
これでもう怖いものはないっ!
私は無敵だ、はっはっは
ハーッハッハッ ハツ モツ!!!
……
…んん …うん
……でもさ、
なんか 店員さん え? て顔してたよね…
考えてみれば箸を一膳て言うところ
一本でもなく、 一個て言ってるんだから
2段飛ばしで バカなわけだよね…
だからエッて顔してたんだよね…きっと…
多分、あの後 バックヤードで 俺の話してんだ…
「個ってwwww」 「本じゃなくて、個ってwwwwwww」 「2段飛ばしの 飛び級バカだわ wwww草草糞」
ああ… あわわわわ…
は、恥ずかしくなってきたっ!
あああああ!!!猛烈に恥ずかしぃぃぃい!!!!!!
「お箸一膳ください…」
こうして私は、今日も社会の歯車に組み込まれている。