エベたんが待っていた三毛猫は
義母の待ちびとでもありました

ガラスの向こうに
三毛猫の影が写ると
義母は
ゆっくりと歩いて
カリカリを出す
脳梗塞で倒れてから1年
センターでの厳しいリハビリとは違う
のんびりゆったりとした動き
それも立派なリハビリで、かつ義母の楽しみでもありました
1年間
ちゃんと薬を飲んで
生活も気を付けて
リハビリ仲間が脱落しても頑張り続けたのに
思いがけない再発
新年早々
入院することになってしまいました
義母に代わって
三毛猫の世話を始めた義父
病院では毎日
『今日は魚を食べた』とか
『まだ姿を見せない』とか
三毛猫の様子を義母に詳しく報告していました
…
もう何年も前のことですが
義母が肝炎で入院した時には
当時、義母が世話をしていた猫が
異変を感じたのか?
突然来なくなってしまったので
今回はそんなことがないようにと
義父は細やかに世話をしていました
寒いだろうと
ダンボールを置き
毛布を入れ
食事はたっぷりと
おかげで
三毛猫は義父とも
馴染んで
義父の起きる時間と
仕事から帰る時間には
待っているようになりました
