みたか君は
独りぼっちになってしもた。

姐さんが仮眠をとっとる間に
旅立っていった兄弟を
見送るんは

しんどかったやろう……


ぶち兄貴が
膝をポンポンして
抱っこをおねだりするまで

姐さんは
座ったまんま寝てしもとったらしいな……

ごめんな、みたか君。

幼児にはつらかったね。


治療は効いてないんやないの?
とゆう雰囲気満タンな
ごだい君は

帰宅後に
カイロで温めんとあかん状態で
ぐったりになっとった。

夕方に食べさせた
流動食が
そのまんま口から出てきとったから
消化も出来ん状態やったんやろう。


ぐんにゃりになって
どんどん冷たくなっていく
黒くて小さな体を前に
涙も出んで………

それでも
みんなのお世話はせんとあかんから
動かんとあかんかったんは

ある意味
良かったんかもしれん。

なかなか治らん下痢で
嘔吐なし
熱もなし
目やにもなし
食欲もなし。

今日で検疫あけやったのに。
今日はセカオピ予定やったのに。

大事なもんが
またこぼれ落ちてしもた。

無力を実感する代償が
大きすぎる。


写真はロング尻尾のみたか君。

闘病中のごだい君の写真は……
とても載せられんかった。