みんな
保護猫になる前は

野良猫と呼ばれる
飼い主のおらん猫たちやった。

好きで
野良猫に生まれた訳やない。

捨てられたり
時には
迷子になっても
探してもらえんでそのまんまやったり

生まれた時から
野良猫やったりと

選択肢が
野良猫一択しかなかったんや。


しんどくてしんどくて
誰も助けてくれん状況。

たまたま
助けられた三毛猫ちゃんは
独りで苦しんで
守ってくれる人もおらず……

優しい手が
差しのべられんかったら

その場所で
息絶えて
そのまんま腐っていったやろう。


自由気ままやと
のんびりしとると言われとる
野良猫の実態はそんなもんや。

体調を崩したり
大きなケガをしてしもたら
治療をされる事もなく

苦しんで苦しんで
死んでいくんやから。

やれる事が
もう少ないかもしれんでも
何とかしたい!!!

とゆう温かい気持ちが

たくさんの人にあったら
この子は
ここまでにはならんかったやろうにね。


こうゆう状況っちゅーんは

有名な映画「火垂るの墓」に
似とるよなぁ……

弱い、守られるべき存在が
放置され
誰にも見向きされず

人が行き交う中
ひっそり命を落としていく。

みんな
自分の事で精一杯で
誰かに手を差しのべる余裕のない
そんな時代のお話よな。


猫たちは生きとるんだよ。

守ってやらんと
生きていけんのだよ。

ご飯をもらわんと
生き延びてなんかいけんのだよ。

TNR現場にて
餌やりをしないようにと
アホな指導をする行政とか
寝言は寝てから言うて欲しいもんや。

みんな
ほぼ自腹で不妊をして
一代限りとなる命を
見守る為に
頑張ってくれとるのに。