私の中の悪。
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80才にもなる義祖母に、
サメの悪事を涙と共にぶちまけた後、
抱いていたあんこが座卓上のおやつを見つけ、
エイのいる方へ進んだ。
私は、気持ちが落ち着くしばらくの間、
あんこの様子を見ていたが、
今までもそして今も、
起こった出来事をまるで他人事のようにやり過ごし、
ここで微笑んでいるエイの姿を見て
私はどうにもやり切れなくなった。
いつも自分たちの懐を痛めず、
他人( 今回の場合は、カズノコ )を思いやることもせず、
ひたすら自己主張だけを続けるサメ、
それを制止することもフォローすることもせず、
逆に、サメを擁護するような発言を繰り返すエイ。
タコヤキが私とケンカをする時、
いつも必要以上に私を傷つける言葉を口にする。
酒に酔った時と、ケンカをしている時の口にする言葉は、
普段はガマンしている心の奥底にある本音として
受け取ってきた私としては、
耐え難いほど傷つく言葉を連発することがある。
これについてタコヤキ曰く、
『 それはエイに何を言っても応えない人間やから、エスカレートする。』
『 今まで、彼女( エイ )が傷つくようなことをわざと言ってケンカしてきた。』
ンだそうだ。
前々からそう言っていたタコヤキ。
何だか、このときのエイの様子を見ていて、わかった気がした。
何をしても自分自身は傷つくことがなく、
人の痛みを推し量ることもしないこの人。
私の中の悪が ムクムクと膨張し、
今ここで、ひどく痛めつけてやりたい気分になった。