うちの夫も同級生なので、生前のIくんとEさんのご自宅には
年に一度は遊びに行ったものだ。
I君は いつも言っていた。
「なあ、花巻の大沢温泉の自炊部でBBQをやるべ!
食材を持って行ってさ、同窓会ができる!」
「あ、行く行く!」と 私。
「混浴だぞ!!いいが?」と I君。
「ええ〜??〜うそ〜〜!!」と、大沢温泉にまだ行ったこともなく
ビビった私でした。
あっはっは!!、と、I君は高笑い。
「いいが、どうせ とそったら(年取ったら)、みんなジジババになるんだが!!。
おどごもおなごもねえさ!!(男も女もない)
そしたら同級生みんなで一緒に大沢温泉の混浴に入るべす!」
それが彼の描くパラダイスだった。
青森の秘湯で、昔の写真が飾られているのを私も見たことがある。
ジジババがニコニコして芋を洗うように温泉につかっている
明治時代の古い写真。
温泉が大好き、同級生が大好き、故郷が大好き。
卒業アルバムをいつも手元に置いて、奥さんと二人
みんなの消息を確かめ、同窓会出欠のハガキを出し続けた
彼、I君の夢だった。
彼の設計した 木造の鍬ヶ崎公民館は立派に完成した。
あの東日本大震災で全滅した鍬ヶ崎地区に。
I君のお墓は、うちと同じお寺、Eさんに場所を確かめてのち
夫は、お盆とお彼岸にいつも率先して花を買い、線香を手向ける。
夫は、たった一度だけ、彼の主催の同窓会に出席した。
(夫は「同窓会なんて」と渋る偏屈男)。
私は大沢温泉の混浴風呂「大沢の湯」に入るたび、I君を思う。
あ、女性時間にですよ。
混浴は もっと歳を取ったら考えますね。