三女は4月から隣県の短大に進みました。
クラスメートとなるはずだった沿岸部の方が
入学式前から連絡が取れず、大学側は授業料減免措置をとるから、と
呼びかけたにもかかわらず
4月末に入学を辞退なさったと聞きました。
わたしは、三女と同じ歳で同じ専門をめざしたその方のことを思い
ずっと心を痛めていました。
せっかく合格した大学を自ら諦めるのはどんなにかつらかろうと。
岩手県内で、被災のために大学や専門学校への進学を辞退した方が
25名ほどいるそうです。
昨日は、大きな被害のあった岩手県田老町の同級生を訪ねました。
老舗のお菓子屋さんです。建物も工場も大きな被害を受け、
一家は奥さんの実家で暮らしています。
幸いご家族はみんな無事でした。
今は仮設住宅脇のテントで食料などを売っています。
震災後、東京の菓子専門学校に通っていた長男さんは一人で中退を決めてしまいました。
お父さんは激しく怒ったそうです。
でも男手の欲しい今現在、家の復興を少しでも手伝いたい!という
長男さんの意志を知り、お父さんも泣いたそうです。
昨日、お会いしたご家族はみんな楽しそうで誇らしげで、
私は短大の進学を諦めた沿岸部の方への悲しい気持ちが薄らぐのを
感じました。
お顔を見たこともない、たぶんきっと会うこともない、
うちの三女のクラスメートとなるはずだったその方も
きっと誇らしげに家族のお手伝いをしているに違いない。