あんたたちには見て欲しい | ANKOのブログ

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バラが大好き。漫画家です。

宮古市にバスで行ってきました。

親戚、同級生、知人の家を回ってきました。

ニュースの津波画像で皆さんご存じでしょうが
宮古の津波は真っ黒い津波でした。
閉伊川河口のヘドロを巻き込んで町になだれ込んだのです。
真っ黒なドロあとの粉塵もひどく、マスクが欲しいという
イトコの言葉がよくわかりました。

大通りには大きな船が、街灯をなぎ倒して転がっていました。

親戚のおじさんが、亡くなってました。
でも、母や義父母、イトコたち、みんな元気で明るく
それぞれの「危機一髪」の話に大笑いして、本当に笑い話になってよかったと
思いました。



帰りのバス停で、
中学生ぐらいの女の子2人を見送るおばあちゃんが
『今は、ごたごたしてて町を見せたくないと思ったけど
 せっかく来たいって言ってくれた
 あんたたちには 見てほしいと思ったの。
 (わたしたちが復興する姿が )いつかあんたたちの力になるかな、と思ってね。
  あんたたちには見て欲しいと思ったの」

と、わたしの後ろで話をするおばあちゃんの言葉がきこえ
胸に響きました。


遠い遠い未来を見据えて、自分たちの決意をこんなふうに
言葉にできるなんて。

なんて人としてすごい方だろう、と思いました。