カバを探しに
もうずいぶん前のこと。中学校の、生徒指導を担当する身長が高くガタイもよく、怖いお顔(失礼!)の先生のお話。当時、その先生には幼い子供が二人いた。うちの子が「カバさんが飼いたい」って言い出して「カバさんはどこにいるんだろうね?」って聞いたら「川にいる」って言うんだ。「カバは川にいるから、川でつかまえる」って。じゃあ、探しに行こう、とこの前の日曜日、近所の川に行ってきた。川沿いをずーっと探して「カバさん、いないね。」と言うと「この川にはいないけど、あっちの川にはいるかも!」と子供が言うので「じゃあ、あっちの川も探してみよう」って。結局、(地域で結構大きめな)川を二つまわって帰ってきた。「カバさん、いなかったね」「また違う川を探しに行こうね」って。「当然カバなんていないんだけど、でも俺は、子供が納得するまで付き合うよ」とその先生は笑いながら言った。ふと、そんなことを思い出した。あれから20年以上は経っているだろうから、あの時の「子供」も、もう親になっているかもしれない。「カバ」は見つかったかな…