大学受験専門塾ASの阿部です。
国語の講評になります。
大問1
漢字などの知識問題でした。
漢字の書き問題が昨年より難しかったと思います。
大問2
昨年までは大問1の中の小問だったものが、大問として出題されました。大問構成は変わりましたが、昨年と内容面での変化はありません。
資料と話し合いの場面を読ませ、対話の流れを整理させる問題になっています。言葉の正しい使い方を問う問題も出題されました。
もちろん確実に取りたい問題です。
大問3
小説からの出題でした。
選択問題や抜き出し問題は易しかったと思います。
2(2)の記述問題は比較的取り組みやすかったと思います。5の記述問題は部分点を狙って、少しでも主人公の心情を書けたかどうかです。上位校はここが合否を分けることになったでしょう。
大問4
随筆文(説明文)からの出題でした。
全体的に、易しい問題でした。記述問題もありましたが、比較的まとめる部分がわかりやすかったのではないでしょうか。強いて言うなら30字の方が難しかったかなと思います。
大問5
現代仮名遣いの問題や選択問題は易しかったが、記述問題は何を書けば良いのか分からず、要点をまとめられなかった受験生が多いと思われます。
大問6
作文の出題でした。
自分の意見を書く上で、資料を正確に読み取る必要がありました。その一方でどう読み取るかは、ある程度自由でしたが、読み取った内容(内容を間違って読み取った場合は減点でしょう)に対して論理的に自分の考えを書く必要がありました。
全体講評
昨年同様に易しかったと思います。昨年よりは少し平均点が下がると思います。
しかし、こんなに易しい入試で良いんでしょうか?
国語を甘く見てしまう受験生が増える気がします。
その結果、前のブログにも書きましたが、大学受験の時に痛い目を見る受験生が増えてしまうでしょう。