大学受験専門塾ASの阿部です。


英語の講評になります。


大問1

リスニング問題です。

出題傾向に変化はありません。

設問の講評を省きます。


大問2

文法および短文の出題で、出題傾向に変化がありました。

昨年出題された単語の問題がなくなり、簡単な英文読解が新規に出題されました。

全体的に易しかったでしょう。

上位校を受験する生徒は1つのミスも許されないと思われます。


大問3

出題傾向に変化はありません。

昨年同様の設問形式でした。昨年レベルでしょう。偏差値55前後の高校では2から4で差がつくでしょう。

上位校では5の設問で差がつくと思います。


大問4

出題傾向に変化はありません。

昨年同様の設問形式でした。昨年レベルです。

多様な出題形式ですので、しっかり過去問や模試などを利用して対策を取る必要があります。

5(1)など一部単語が難しかったです。

本文の分量は多くありませんので、上位校を受験した生徒はここでしっかり時間を使って、得点できたかが合否を分けることになったでしょう。


大問5

英作文の出題で、出題傾向に変化がありました。

難化したと思います。

出題形式はよくある形ですが、ここ数年の出題傾向とはまったく異なったため、戸惑った生徒が多かったと思います。

また問題の記述内容が、ランドセルの利用の是非というテーマでした。傾向が変わっただけでも受験生は焦ったでしょうが、テーマも書きにくいと感じたでしょう。

ここの出来が上位校の合否を分けることになったでしょう。


全体講評

昨年よりやや難しいから同レベルです。

宮城県の英語は他県に比べて、明らかに分量が少ないです。関東圏の英語の7割くらいだと思います。

そのため、学習を積み重ねた受験生が、時間内に本文を読み終わらないということはありません。

しかし、多様な出題傾向があるため、その対策はしっかり取る必要があるでしょう。

また英作文に関しては、どんな問題が出題されてもいいように他県の問題や、英検(3級以上)の問題などを練習しておきましょう。

最後に、来年度以降の受験生は本文の分量が増加しても焦らないように、長文の速読の訓練をしておきましょう。宮城県は他県のトレンドを2〜3年後くらいに踏襲する傾向があります。

全国的に長文の分量が増加傾向にありますので、注意しましょう。