夜の街を這い回る戦慄の報道パパラッチ
【作品】 ナイトクローラー
【原題】 NIGHTCRAWLER
【製作】 2014年 / AMERICA
【監督】 Dan Gilroy
【出演】 Jake Gllenhaal / Rene Russo / Riz Ahmed
【ジャンル】 犯罪スリラー
【時間】 118分
【ソフト】 Blu-ray
【評価】 60 / 100
~STORY~
学歴もコネもなく、仕事にあぶれたルーは、ある日 事故現場を通りかかりテレビ局に悲惨な映像を売るカメラマンたちの存在を知る。さっそくビデオカメラを手にいれたルーは、「ナイトクローラー」となり夜のL.Aを這い回る。良心の呵責など1秒たりとも感じないルーの過激な映像は高く売れ評価されるが、高視聴率を狙うテレビ局はさらにエスカレートしていき、遂にルーは一線を超える
『リバー・ランズ・スルー・イット』で初めて出会ったブラピ以来、これといってオイラの琴線に触れる俳優と出会うことがありませんでしたが、ようやく(※といってもかなり前の話ですが)お気に入りの俳優を見つけることができました。しかも、二人‼
一人は『マッド・マックス 怒りのデスロード』で主役を務めたトム・ハーディー(※『ウォーリアー』を観てお気に入り)。もう一人が、今回紹介する『ナイトクローラー』で最低最悪のカメラマンを演じたジェイク・ギレンホール。ジェイク・ギレンホールとは、『遠い空の向こうに』を観て以来気になっていた俳優でしたが、『プリズナーズ』で一気に好きな俳優の一人になりました。
『プリズナーズ』では精悍でクールな刑事を演じていたジェイクでしたが、この『ナイトクローラー』では一転リアルに気持ち悪い狂気のパパラッチを演じており、文句なしの演技力に驚かされます。狂ったパパラッチを演じるにあたって、不気味な存在感と目のくぼみを作るために体重を12kgも落としたそうです。本当に別人のようで、あまりジェイクを知らない人にとってはジェイクだと気づかないかもしれませんね。
好きなジェイクの演技のことばかり語っていますが、映画の内容もかなりえげつなく凄いです。簡単に言えば、ブラック企業のサクセスストーリーなんだけど、一切綺麗ごとは描かれておらず、コネや金のない者が成功するためには手段や方法を選ばず非道に徹しないといけないと、まさにリアルな現実世界を描いているんじゃないのかなと思いました。やっぱり、ここまでやらないと立身出世していくのは難しいでしょうね。
日本では、あまり有名な映画ではなく、映画の内容自体後味が悪いし、また映画館での上映もミニシアター系にとどまり認知度も低いですが、映画通の中ではかなり評価の高い作品になっています。海外では、アカデミー賞脚本賞にもノミネートされ評価も得ているだけど・・・、やっぱり日本ではこういうのは受けないのかな。
個人的には非常に好きな映画の一つです。ただ、万人受けはしないと思うし、オイラもあまり人に勧めるような映画でもないと思います。でも、ジェイク好きには外せない映画だと思うし、いつもと違う映画が観たいという変わった人にはオススメしたい映画です。
最後に、基本誉めている映画なんですが、不満なところもあり、ラストがあまりにもあっさりしすぎたのが物足りなかったですね。「エッ!これで終わり?」と思うこと間違いなし








