
今日、自転車で移動中、少ししんどくなって歩道で停まって休んでいた。
すると向こうから歩いて来た40代くらいの茶髪の男性が、こちらを睨むように
「ったく、邪魔くせえな」
と小声で舌打ちした。
それを聞いて、一瞬カチンときた。
「いや、こっちは体調悪くて休んでるんだけど」
そう言い返したくなった。
でもその直後、もっと別のことでハッとした。
いつの間にか、自分は“弱者側”にいた。
病気になる前は、そんなこと考えたこともなかった。
その事実に気づき、愕然とした。
そして、ふと思った。
……健康だった頃の自分にも、こういう嫌な部分、なかっただろうか。
急いでいる時。
余裕がない時。
(さっさと歩いてくれよ)
(何をもたもたしてるんだよ)
弱い立場の人たちに、
似たような苛立ちを心の中で持ったこと、
本当に一度もなかったと言い切れるだろうか。
そう思うと、少しだけ見え方が変わり始めた。
もちろん、感じのいい言葉ではなかった。
でも今日の一件は、単に腹が立ったというより、
自分がいつの間にか「守られる側」に回っていたこと、
そして、以前の自分の未熟さまで思い出して、少しだけ決まりの悪い思いをした、
そんな出来事だった。