海外の顧客とオンラインミーティングがあるので、ウィッグ(かつら)を買った。

さすがに、いきなりハゲ頭はまずいかなと思って。

すぐに届いたので、試しに被ってみた。

……これが、笑えるくらい面白い。

鏡に映る自分もおかしいし、家族に見せたら案の定、爆笑だった。

久しぶりに、ちゃんと笑わせた。
いや、“笑われた”が正しい言い方かな。

でも、その時間が少し心地よかった。

振り返ると、ずいぶん長いこと病気に引っ張られて、家の中の空気も重かった気がする。

笑いなんて、どこか遠いものになっていた。

だからこそ、こんなことで笑える時間が戻ってきたのが、少し嬉しくて。

同時に、どこか申し訳なさもあった。

もっと早く、こういう時間を作れたんじゃないかとか。
ずっと気を遣わせていたんじゃないかとか。

面白さ半分、申し訳なさ半分。

そんな気持ちになった、休日だった。