個人の妄想です
ご理解いただける方だけどうぞ
えっと、忘れものはないよな
貸してもらったパーカーは昨夜のうちに洗って、帰ってきてから念入りにアイロンをかけた
リュックにタオルとお風呂セットをリュックに詰めて、その上に皺にならないようにパーカーをいれ、それから財布の中に小銭が入ってるか再確認
あとは、眼鏡に曇り止めを塗れば準備オッケーだ
そうそう、お礼の水を忘れずに持って行かなくちゃ
あのあと生田が追加を持ってきてくれた
やっぱり、お礼なら1ダースかと思って
あ、ありがとう、生田
悪いな
気にするな
その代わり、キスの謎が解けたらぜったい教えろよ
う、うん
とってもありがたいけれど
すごく重い…
昨日教えて貰った近道で行きたいが、あの道は危ないからってあの人に言われたし
向こうから歩いてきたサラリーマンが、すれ違い様にチラッとこちらを見た
リュックを背負い両手にペットボトル12本を持って急坂を登る姿は、知らない人にはなんかの罰ゲームに見えるのかも
ヘトヘトになりながらやっと櫻湯に着き、靴を脱いで下足箱に入れたところで、中からあの人の声が聞こえた
はやる気持ちを抑え櫻湯のドアを押す
あ、間違えた、引き戸だ
落ち着け、俺