僕はペット エピローグ1 | このままもっと❤️櫻井翔くん応援ブログ*翔潤full of love

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櫻井翔くんを全力応援。翔くんのこと、翔潤のこと、アラシゴト、たまに愛猫が登場します。溺愛です(=^x^=)
不定期で翔潤妄想のお話も書いてます

翔潤妄想


地下鉄の改札口では、すれ違う人は皆、濡れた傘を手にしていた

降ってきたか

目的の場所は駅から3分らしいから小雨の中を足早に歩き出した

だけど5分、10分歩いてもそこは見つからなくて気がつくと駅をだいぶ離れて住宅街まで来てしまっていた

雨はどんどん強くなってきて、傘を持たずに出たことを後悔した

どこかで雨宿りと思ったが周りにはコンビニもない

仕方なく、古民家の軒先を借りて雨が小降りになるのを待つことにした

さっきまで暑かったのに、今はシャツが濡れて肌にはりついてうすら寒い

ぶるっと震えたそのとき、木の扉が開いた

ありがとうございました

中から声が聞こえ、サラリーマンらしき男が2人出ていった

扉が閉まる瞬間に珈琲のいい薫りがして、ここは民家ではなく、喫茶店なのだと気づいた


雨宿りにはちょうどいい

看板もない古い木製の扉を押して中に入ると、先程の珈琲の薫りが鼻をくすぐった

いらっしゃいませ


クラシックのピアノ曲が低く流れている店内、客は奥に老人が一人いるだけで、新聞を読んでいる


カウンターで豆を挽いているのは、ずいぶん若く見えるが彼がマスターなんだろう


俺が店の入り口に突っ立ってるのを見て、豆を挽く手を止め、カウンターから出てきた



だいぶ降ってきましたね
これ使ってください

そう言って彼は俺にタオルを差し出した


どうも…お借りします


乾いたタオルで濡れた手と髪の滴を拭き終わると

どうぞこちらに促され、カウンターの席に水と熱いおしぼりが用意されてい


タオル、ありがとうございました


いえいえ
ご注文は何になさいますか

あ、何か温かいのを

メニューご覧になりますか

渡されたメニューには世界各地の珈琲の名前が並んでいて、ここは珈琲の専門店だったと知る


こういう店ではストレートを頼むべきなんだろうが、思いきって聞いてみよう


あの

はい?

カフェラテはありませんか


彼は一瞬、驚いた顔をしたけれど

お作りできますよ カフェラテですね

いいんですか?


特別です

そう言って悪戯っぽく笑った