一昨年の大晦日。
ラジオ番組「おはパソ」の生電話に出ました。

「今日7人目にして、もしかして初めての女性かもしれません」
そう言われて、ちょっと照れながら。

「神戸市北区からです。おはようございます」

「寒いでしょう?」

「はい、寒いです」

北区トークで、まずひと笑い。


「今日は大晦日ですが、ご予定は?」

「大掃除の続きです。今日はトイレ掃除します」

「トイレは何個ありますか?」

「2個です」

「ちょっと手間がかかりますねぇ」

私は宣言しました。

「玄関とお仏壇とトイレは押さえます。
我が家に福を呼ぼうと思って」


「今年は福、ありましたか?」

「福はあったような、ないような…
大変なこともあったような、なかったような…」

実はその年の10月に、主人の母が亡くなりました。
喪中の年でした。

でも、

「小さな福はあったなぁと思うんです」


5月から神社でラジオ体操を始めたこと。

たまたま通りがかりの人に

「私たちこれからラジオ体操行くのよ」

と声をかけられて、

「連れて行ってください」

と即答した私。

ウォーキングを始めたかったけれど、
一人では続かなかった。

不思議なご縁で、細々と続いています。

その代わり、生でおはパソが聴けなくなりました。

でもタイムフリーがある。

年末年始は番組がお休みだったので、
どうしても生電話で話したくなり応募しました。


そして、ここからが本番。

「ちょっといいですか?
同居している、90歳の私の伯母と話してもらえますか?」

「もちろんどうぞ」

電話の向こうから、明るい声。

「おはようございます」

「お声だけだと90歳に感じられませんよ」

「あら、お上手なこと」

伯母は言います。

「お顔はおばけで、足はO脚で、元気なのは口だけです」

「元気の秘訣は?」

「あんまり気にしないこと。
食べたいもの食べて、好きなことしてる」

「何が好きなんですか?」

「おみかん。
お医者さんにドクターストップかけられてますねん」

足が黄色くなるほど食べるらしい(笑)

「もうこれができなくなったら、あの世に行きたいと思ってます」

「まだまだ100歳いけますよ」

「なかなかお父ちゃんが迎えに来てくれないんです」

場内大笑い。


最後に伯母は言いました。

「くよくよしないこと」

90歳の言葉は重い。

いや、軽やか。

陽気で、よく笑い、よくしゃべる。

本当に
「90歳、何がめでたい」
です。


電話を切ったあと、言われました。

「○○さん、幸せじゃないですか」

はい。

毎日楽しいです。

喧嘩するほど仲がいい。

小さな福を、積み重ねていきます。

あの日の生電話は、今でも私の宝物です。

※この内容は生電話の音声を文字起こしして、編集したものです。
令和6年12月31 日
[おはようパーソナリティ 緒方雄介です]7分間放送