母が認知症になりスッカリ忘れてしまったもののひとつはごみ捨て。


何曜日には燃えるゴミ、燃えないゴミと、それまで何十年もやってきたことがすっかり頭から抜け落ちてしまった。


スーパーのごみ袋に生ゴミなど入れることはするけど、その後はなんとなく1階の玄関辺りに置いておく感じで、それを町の指定のごみ袋にまとめて、曜日ごとに外に出しに行くことはなくなった。


実家に行くとまずそれらのごみ袋を集めることから始める。

有り難いことに収集が昼頃なので、時間的には余裕がありとても助かっている。


実家まで片道1時間半近くかかるので、8時半くらいに収集だと、もうお手上げだったと思う。


生ごみの入った袋の口も開いているし、適当に放り投げて逆さまにして放置しているものだから、中から汁が出て臭くて今の時期は悲惨なことになっている。


虫がいるんだ、と言ってキ◯チョールの空き缶が何本も捨ててあるけど、その原因が何であるかまでは考えが及ばない。


どちらかと言うと綺麗好きだった母なのに、こんなふうに変わってしまうのだな、と少なからずショックを受けた。


生ゴミは予想外の場所にも放置されており、父と母のどちらが置いたのかは不明だけど、私が気付くまでその場で熟成され、とんでもない数の小さな虫の溜り場になっていたりする。


そういうのを見つけると最初は悲鳴を上げていたけれど、今ではウジ虫やらヤスデやらゴキの死体くらいでは動じなくなっている。


こうして人は逞しくなっていくのでしょうね。