先日、仕事仲間との何気ない会話の中で、思春期のころ、親と怒鳴りあいの喧嘩をしたことがあるかという話題になった

 

私以外の2人は、お父さんと言い合いになったといっていた

 

私はそういう経験がない

 

父とも母とも怒鳴りあうような喧嘩をしたことがない

 

喧嘩にならないのだ

 

母はともかく、父には一方的に怒鳴られるだけで、怒鳴り返したらますますやられるだけだし、母にまで危害が及ぶから

 

でも、今日ついにやりましたよ

 

朝の母からの電話で

 

母の電話の声からして、父と何かあったなとすぐに察した

 

母が新しいリュックが欲しいけど、足が悪くてなかなか自分で買いに行けない、と聞いていたので、私が選んで買って、それを送ったのが届いたとお礼の電話をしてきたのだけど

 

すぐに父に電話を代わられ、無愛想な父の声を聞き、またこいつが何かやらかしたなと思ったら、案の定、また父の妄想話しで母を責めていたらしかった

 

事実ではないことで、キーキーと父に責められている母

 

2人しかいない家で、生きた心地がしないだろう

 

認知症なのか、統合失調症なのか知らないけど、そんなことはもう関係なく、私も父を怒鳴った

 

父もいつものように怒鳴った

 

喉が痛くなるくらい怒鳴ってやった

 

最後は父がもう家に来るな、と怒鳴った

 

私はもう母を責めるな、と怒鳴った

 

有難い

 

そんな実家には行きたくないんだよ

 

無理して行ってやってたんだよ

 

もう行かなくていいんだ、嬉しい

 

そう思った

 

思春期にできなかったこと

 

親を信頼していなければ本音は語れない

 

仕事仲間の話を聞いて、羨ましいと思った

 

本音が出せる関係が親と出来ているから喧嘩もできるんだから

 

私にはそんな関係性はなかった

 

ただただ上下関係だけ

 

父がはるか上

 

母と兄と私がはるか下

 

でももう今は違う

 

親の保護なしでは生きられなかった子供ではない

 

私は自分の力で生きていける大人になったんだ

 

父に怯える理由などないのだ

 

だからもう上下関係など存在しないのだ

 

まだまだ言い足りないけど、少しスッキリした

 

母が言えないこと、やっと言ってやった

 

もっともっと言いたかったな

 

私の言葉はどうせ父の心には響かない、どうせすぐに忘れてしまうんだろうけどね