こんにちは音譜

 

今年の夏は、涼しく過ごしやすい北海道ですクローバー

でも、このまま駆け足で秋になってしまうと思うと、

ちょっと寂しい気も…。

 

高校生の息子、娘たちも、新学期が始まりました。

北海道の短い夏もそろそろ終わりですね。

 

 

さて、久しぶりの読書感想。

 

 

 

 

『同志少女よ、敵を撃て』 逢坂 冬馬

 

2022年本屋大賞を受賞した作品。

娘がお友達からオススメされたということで、

私も遅ればせながら、読んでみましたよパー

 

 

ときは、第二次世界大戦。

ヒットラー率いるドイツ軍の侵略を受けたロシア軍。

祖国を守るために入隊した15歳少女、セラフィマの物語。

 

ドイツ軍によって母親を含む、すべての村人を

目の前で虐殺されたセラフィマは、

復讐のために狙撃兵としてロシア軍に入隊。

 

 

奇しくも、ロシアを舞台にした戦争の描写が、

今なお続く、ロシアによるウクライナ侵略の惨状と重なり、

胸が苦しくなりました。

 

人を人と思わない殺し合いが、

繰り広げられているんだろうな…。

 

 

そこまで残虐なシーンを書いちゃう?!

っていう場面の連続ですが、

生々しい描写は、作者の戦争への激しい怒りなのかな。

 

戦争って、本当に人の感情を壊してしまう。

戦争って、本当に愚か以外の何物でもない。

 

決して読後感は良くないけど、

改めて平和の大切さを噛み締めた読書体験。

 

エンタメ性が高い、直木賞の中では、

かなり骨太な作品だと思います。

 

多くの参考文献が巻末に収録されていて

史実に沿って書かれたことが伺われます。

 

『戦争は女の顔をしていない』岩波書店

気になるので、ぜひ読んでみたいと思いますグッド!