おはようございます音譜

 

すっかりご無沙汰しておりますあせる

読書というものは、心にゆとりがないと

どんなに好きでもなかなかはかどらないものですねガーン

しかも、最近では夜もめっきり起きていられなくなって…。

目は老眼が進んで字が見づらいしと、と

加齢による要因も大きく関係しているのかなダウン

 

そうは言うものの、やっぱりやめられないのも読書ニコニコ

マイペースでぼちぼち読んでいきますよ!



 

『世にも美しき数学者たちの日常』 二宮 敦人

 

この著者、面白いノンフィクションを届けてくれます。

 

『最後の秘境 東京藝大』では

未知のヴェールに包まれたアーティストの楽園

「東京藝大」に潜入したルポを書かれて

とっても興味深い世界を堪能させていただきました。

 

 

今回は「数学」の世界。

 

う~ん、私は数学が大の苦手叫び

もう、大っ嫌いです!

 

 

でも、受験数学とはまったく関係なく、

大人になってから数学を学び始めたら面白いかも?

と思い始めているんですよね。

 

そのきっかけは、大学の情報処理の講義の中で、

微分積分について初めてその理屈を聞いてから、

「あ~、微分積分ってそういう意味だったんだ!」って

目からうろこだったんです。

高校の数学では何でそういう数式になるのか

その意味をまったく説明されなかったからチンプンカンプンショック!

 

だから、ゆっくりその理屈を飲み込みながら

学びなおしたら面白いかもなぁ~と思っていたんです。

 

そして、この本との出会いパー

 

 

数学者たちへのインタビューで構成されているんだけど、

話の聞き手である著者も担当編者も数学は大の苦手。

さて、そんな二人が日本を代表する数学者たちに

どんな話を聞くのか?

果たしてその話を理解できるのか?

そして読者である私は数学の一端でも理解できるのか?

 

興味津々で読んでみましたよ。

 

 

まず、数学者の話をまったく数学の素養のない読者にも

分かるようにかみ砕いて文章で書き表すこと。

きっとこれが一番著者にとって至難の業だっただろうことは

想像に難くありません。

 

だって、そもそもその分野のことを分からない人間が、

まず自分の中でしっかり咀嚼して自分の腹に落とすことが

できなきゃ話にならないわけですから。

 

その道のプロの数学者が一般読者に

分かりやすく書くのとはわけが違います。

 

 

数学という学問を深く掘り下げるというよりも、

数学者の人間性に焦点を当ててる感じですね。

 

どうして数学を好きになったのか?

どうして数学者になりたいと思ったのか?

どうやって数学者になったのか?

数学と向き合う生活はどんな感じ?

そして、数学とは何なのか?

 

数学というと、非常に無機質で冷たいイメージがありますが、

それを使っているのは生身の人間で、

実に人間臭い学問だということがよく分かります。

 

私は、答えが一つしかないというところに

まったく面白みを感じなかったんですよね。

国語みたいに、答えは決して一つではない

あいまいな教科が好きだったんで(笑)

 

でも、そもそも存在する答えを求めることが

数学者たちが関わる数学じゃない!

 

 

最後まで読んでも、数学の奥深さを

どれだけ理解できたのか心もとないですがあせる

でも、最初から毛嫌いしないで数学の「手触り」を

実感してみたいとますます思いました。

 

 

どんなことでも、大人になってから触れる

初めての世界は刺激的で面白いアップ