おはようございます音譜

 

北海道、異常気象ですショック!

とんでもなく暑いですあせる

 

まだ夏服になっていない子どもたち、

もっさりとした冬服のまま登校していきました。

きっと帰ってきたらぐったりだよね汗

 

 

 

さて、読書の方はとぎれとぎれですが…。

ブロ友さん、一押しのこちらを読了です!

 

『まぐろ土佐船』 斎藤 健次

 

 

タイトルを見ただけで、私はハマりましたよ!

絶対面白くないはずはないDASH!

そして、実際読んでみて期待通りの面白さパー

 

男のロマンにめっぽう弱い私のハートを

鷲づかみにする世界です。

自分の身体ひとつで戦う姿は、

理屈抜きで崇高だし、かっこいいのですアップ

 

世界の海をまたにかけるダイナミックさ。

目まぐるしく変化する気候の残酷さ。

釣果によって大きく変わる漁師たちの心理状態。

常に動きがあるストーリーのスケールの大きさに

読者も飲み込まれそうでした!

 

沖で戦う男たちと、

男たちを待ちながら陸で戦う女たち。

その物語も胸を打ちます汗

 

 

 

まぐろ漁船に乗ってみたい!

 

フリーライターだった著者が無謀ともいえる

人生をかけた大勝負。

 

しかし、ずぶの素人が漁船、

しかも出航すれば長期間になる

過酷なまぐろ漁船に乗ることは

決して簡単なことではなく、

著者は高知の港町で乗船するチャンスを得るまでに

実に1年以上の時間を費やしました。

 

よそ者として小さな町で疎外感を感じながらも、

しぶとくまぐろ船に乗りたいと踏ん張る著者に

地元の漁師もとうとう根気負けして乗船許可が下りたのです。

 

その根性がなきゃ、実際に船に乗った時に、

最後までやりきることはできなかったでしょうね。

それくらい、まぐろ船での仕事は壮絶です!

しかも著者が経験した航海は、

実に足かけ4年もの長きに渡りました叫び

 

採算がとれるまで漁獲高を

稼がなければならないという事情からですが、

そこには確実に獲れるという確証がない

自然相手だという問題だけでなく、

政治的な国際情勢にも翻弄される男たちの運命があり。

漁師はみな、命を懸けているだけに、

なんともやるせない気持ちになります汗

 

 

 

著者は結局3航海、まぐろ船に乗りましたが

その時期は1970年代後半から80年代で

年々、マグロ漁業を取ります世界情勢が厳しくなる頃。

日本漁船のまぐろ乱獲が非難され、

漁業水域の制限が厳しくなりました。

 

船の燃料油の高騰や、

若い漁師のなり手不足が拍車をかけ、

ますますまぐろ漁業は衰退していきました。

 

 

気力と体力さえあれば、

なんとか生き抜いていけるという世界が

消えつつある現実を痛感しました。

 

クジラ漁やマグロ漁は

日本が誇る産業文化です。

 

その時その時の政治情勢で翻弄されることに

憤りさえ覚えますねプンプン

 

 

でも、まぐろ船での経験は、

一度でもその経験をした男たちの胸の内に

消えることなく生き続けていくのでしょうアップ