おはようございます音譜

 

暖かくなってきた今日この頃。

さすがに家の周りの桜もほとんど咲き終わり、

新緑がまぶしい季節になってきました。

この若々しい緑色が一番好きですニコニコ

 

 

さて、読書もボチボチと。

 

『掃除で心は磨けるのか?』 杉原 里美

 

 

朝日新聞の連載『「教育再生」をたどって』をまとめた1冊。

 

著者は私と同世代ですが、

自分が経験した学校教育と今のそれを比べた時の違和感、

似たものを感じているんだなぁ~と共感しながら読みました。

 

私の時代は体罰も普通にあったし、

男子と女子の区別もあからさまだったし、

今ほどは人権意識はなかった時代かもしれません。

 

でも、自分の子どもたちを通しての学校しかわからないけど、

昔より今の方が息苦しさが高まってる!?

 

 

よく耳にするのは、学校教育の右傾化という言葉。

 

この本の中でも、

家庭力の低下を嘆く一部の教育者や実業家が

積極的に家庭の問題を学校教育に組み入れようと

している動きが克明に記録されています。

 

一方的な価値観を押し付ける「道徳」が教科化されたり

親の自覚が足りないから「親学」なるものを導入したり

「食育」の一環としてお弁当の日を設定する学校が増えたり

 

正直、私自身、自分の子育ての方針として

「親学」の中で提唱されている早寝・早起き・朝ごはんは

とても大切なことだと思っています。

 

でも、それはあくまでもプライベートな問題で、

決して他の家庭に押し付ける価値観じゃないと思います。

実際、共働き家庭やシングル親の家庭では、

そうしたくても難しい場合もあるでしょう。

 

この世の中、万事

「こうあるべき!」なんて型はないんじゃないかな。

 

そういう思い込みは非常に恐ろしいです。

だからそういう強い信念にとらわれ、

何の疑いも持たずに一つの価値観で動く集団に

恐怖すら感じます叫び

 

きっと今の学校に私が感じる閉塞感は、

そこにあるのかもしれません…。

 

 

 

TOSSって知っていますか?

 

主に指導技術を研究する教員組織で

この組織に関わっている学生や教員は

全国で1万人ほどいるといわれる巨大な組織です。

 

そのイベントやサイトが異常な熱を帯びているらしくあせる

会員教員の教育実践が紹介されている「TOSSランド」では

ものによっては、一種の宗教めいたものもあります。

 

反TOSS派(?)は、TOSSに傾倒している教員を

「TOSSってる」と揶揄するそうですが。

 

他の先生の実践から学ぶという姿勢は大切ですが、

日常業務に忙殺されている先生の中には、

非科学的な授業実践であっても安易に借用してしまう

ケースもあるようですね。

 

 

 

公教育による家庭教育への浸食

先生方の多忙化による学校教育への悪影響

 

 

いろいろ問題は山積み状態汗

 

 

結局は

学校では、先生が忙しすぎる

家庭では、親が忙しすぎる

 

そのしわ寄せが子どもたちに行っている

 

そんな感想を持ちました。

もっと、世の中ゆったりと行かないもんでしょうかねしょぼん