こんにちは音譜

 

明日が道内公立高校の入試日ですが、

一足先に推薦合格をもらった娘の

制服合わせに行って来ました。

一般入試の合格発表後だと混み合いますからね。

 

子育ての何もかもが初めてだった長女。

新米ママの上に、赤ちゃんの時はごろつきだった長女に

不安で泣きたくなった日々が懐かしいです~。

今じゃ、すっかり成長しちゃって。

 

次は中学入学の次女の制服も準備しなくっちゃ。

今年は二つの卒業式と入学式でバタバタだなあせる

 

 

さて、大好きな作家さんの新刊を読了です!




 

『ノースライト』 横山 秀夫

 

 

ギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザ

 

1級建築士の青瀬のもとに、

建築家冥利に尽きる依頼が舞い込む。

「あなたが住みたいと思う家を作って下さい。」

 

通称Y邸と呼ばれるその家は建築雑誌にも取り上げられ、

青瀬自身にとっても自信作となった、

 

はずだったが…。

 

引き渡し後、その家に施主の吉野一家が

引っ越した形跡はなく、居場所も分からない。

ただ1脚の年代物の椅子だけが、2階の寝室に置かれていた。

ノースライトを浴びながら…。

 

なぜ吉野一家は失踪してしまったのか?

なぜ住むつもりもない家を青瀬に依頼したのか?

 

謎の椅子を手掛かりに吉野の足跡を追う中で、

次第に明らかになってくる吉野と青瀬の過去。

 

椅子や家。

創作物には、その作り手の熱い思いが詰まる。

家族の再生の物語がそこにはあった。

 

ギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザ

 

はからずも、建築絡みの本が続いています。

前回は日本建築に関するエッセイで、

今回は現代建築が主役の物語でしたが、

モノの作り手の思いって、共通するなぁと思いました。

 

特に、そこに住まう人、家族を容れる家を建てる時、

そこで営まれる生活を思い描いて作らなければいけない。

っていうか、家によって生活は作られると言っても過言じゃない。

 

我が家も住んで早12年が経ちました。

建てる時に一番に考えたのは、

家族バラバラに散らばるんじゃなくて、

できるだけ一つの場所に集まる家を作ること。

なので、子ども部屋は3人一緒の広い部屋にしました。

そして、吹き抜けを作って、家族がどこにいても

いつも感じられる作りにしました。

 

年頃の子どもたちにしたら、

一人の時間も欲しいという不満はあるかもしれないけど、

私はこれで良かったと思っていますニコニコ

 

きっと子供部屋を一人ずつに作ったら、

部屋にこもっちゃって会話も激減していただろうなぁ。

 

こんな家族の形を違和感なく想定したのも、

私も夫もそんな家で育って来たからなんですよね。

 

夫婦でどんな家を作りたいか、この思いが

食い違っていたら夫婦としてもうまくいきませんよね。

 

この物語の主人公のように…。

 

 

家は単なる家族の入れ物かもしれないけど、

とっても重要な役割を果たしているんですね。

 

 

 

名匠・ブルーノ・タウトという建築家も登場して、

建築に興味がある人もそそられるストーリーだと思います。

 

私も、久しぶりにインテリア熱が再燃して、

昨日は旭川家具をドライブがてらに観てきましたパー





 

 

いつものヒリヒリとした緊張感漂う横山作品とは違って、

ちょっと穏やかな雰囲気の作風も良かったです音譜