おはようございます音譜

 

まだ初雪の便りがない北海道。

例年よりかなり遅いなぁ~。

小さくなってしまった息子のスキー靴や

スキーウェアなど、購入して準備しているのに、

スキーシーズン突入は遅れるんだろうかあせる

 

雪道の車の運転は気が滅入るけど、

やっぱり雪国なら雪を楽しまなくちゃねべーっだ!

 

 

 

 

さて、読書はブロ友・Pさんのおススメの本。

 

『陰の季節』 横山 秀夫

 

「陰の季節」

「地の声」

「黒い線」

「鞄」

 

4編からなるD県警を舞台とした短編集。

 

地方県警、しかも人事管理部門に

スポットライトをあてたという地味な設定。

 

でも、それがかえって警察小説にはなかった

斬新な切り口で、実にスリリング!

 

洞察力、構成力、筆力

すべてにおいて横山さんの力量がなせる業ですアップ

 

 

 

普通、警察小説と言えば、

事件の現場に立つ刑事が主役でしょう。

事件が起きて、犯人を追う中で真相を突き止める。

それが警察小説のセオリーだと思っていました。

 

しかし、この作品は警察官の人事を握る

管理部門のいち警察官のものがたり。

主人公はまったく事件の現場に立ちません。

 

なのに、何?この緊迫感!!

 

そして地味だからこそ、

ビシビシ伝わってくる臨場感!!

 

自分の人事に汲々とする

組織人としての悲哀が詰め込まれているんです。

警察組織だけじゃなくて、どこの企業でもある話。

だからこそのリアル感が読者をとらえて離しません。

 

 

 

以前読んでとてつもなく面白かった

『第三の時効』は、いわゆるF県警シリーズで

現場の刑事が主人公の話。

 

勝手に、同じ県警シリーズだと思っていましたあせる

 

 

『陰の季節』はD県警シリーズ第1弾で、

続編が他にもあるようです。

実は『64』もD県警シリーズのひとつ。

読んだことがあるのに、全然気が付きませんでしたダウン

 

 

このシリーズ、本当に面白かったので、

さっそく第2弾作『動機』も入手してきましたよチョキ

 

 

血なまぐさい警察小説よりも

ある意味もっとドロドロした

人間模様が見られる横山作品。

 

 

D県警の面々のその後、

どんどん追っていきますよDASH!