こんばんは![]()
今日のスキー練習![]()
お上手な常連さんが、ウエイト・ベストを着用して
練習されていました。
そしたら、重心の掛け方がよく分かるから
着用してみたら?とその場で貸してくれました。
重っ![]()
6~7キロくらいのウエイトらしいですが、
ずっしり来ます![]()
確かにこれをつけて練習したら、
足腰も強くなるし、バランス感覚も良くなるわ~。
まるでアスリート気分![]()
でも、まったくのお遊びスキーヤーの私、
何処へ向かうつもり
(笑)
そんなスキー馬鹿な日常の中で、
読んだのがこちらの重厚な1冊。
『すべての見えない光』 アンソニー・ドーア
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
時は第二次世界大戦下のヨーロッパ。
ドイツの炭鉱街で孤児として育った少年・ヴェルナー。
炭鉱夫としての未来しかない運命に抗いながら、
妹と肩を寄せ合いながら孤児院で生活している時、
大好きなラジオから流れて来たフランス人男性の
科学の話に魅了される。
その後、優秀な頭脳を認められドイツ軍の電波技師となる。
一方、全盲の少女、マリー・ロールはドイツ軍から逃れて、
パリから海沿いの街、サン・マロの大叔父の元へ身を寄せる。
全盲の娘のために父親が作った、街の様子を把握するための模型とともに。
不審な電波を傍受し戦地を移動しながら、
ヴェルナーがたどり着いた場所は、サン・マロ。
そこでは、マリー・ロールの大叔父が
危険を承知でドイツ軍に対するテロ信号を送信していた。
まったく違う場所と境遇。
出会うはずのなかった若い二人の運命が交錯する…。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ブロ友さんが絶賛していたこの1冊。
おススメ通り、本当に心震える美しい物語でした![]()
今まで、さまざまな戦争を舞台とした小説を読んできました。
戦争小説と言えば、
残酷、凄惨、哀しみ、憎しみ…
そこにはネガティブな感情が
その他のポジティブな感情を圧倒しているものですが、
この物語の中では、
不思議とネガティブな感情が押し寄せてきません。
一番強く感じた感情は「美しい」という感情です。
もちろん、戦争賛美の物語ではありませんが、
ただただ主人公の少年・少女の心が「美しい」
家族や友人へのまっすぐな愛、
自分の世界を開いてくれる科学への憧憬、
そして目に見えないものへの畏怖の念、
戦争という劣悪な環境にありながら、
本来人間が持つ生きるエネルギーを
惜しみなく解き放ち、物語を推し進めていきます。
現代では、携帯電話やインターネットで
いつでもどこでも簡単に情報のやり取りができます。
でも、ラジオという送信器からしか
情報発信できない時代だからこその
美しさ、崇高さが胸に響きますね~。
ひとつひとつ、目の前に登場するものを
丁寧に描写して提示する文体は、
大好きな小川洋子さんを連想しました。
まるで博物館のような文章です![]()
図書館から借りて読みましたが、
これは間違いなく買って本棚に並べます![]()

