以下、私が不妊治療を受けた2016年当時のBetaでの価格である。
①卵胞育成 R$4,292.72 ...薬代は含まれない
②採卵 R$2,017.58
③体外受精(顕微受精含む)R$4,292.72
④胚移植 R$701.14
⑤胚の凍結保存 R$3,989.01 ...11個の場合
⑥凍結胚保管費 R$370 ...3カ月毎更新
⑦凍結胚移植準備 R$1,940
合計約R$17,600である。当時1レアル=30円だったので、日本円にして約53万円ほどだ。
実際には、①〜④の合計約R$11,300はクレジットカード12回払いの前提であり、私達は1回払いにしたので30%割引になり、R$7,900となった。
つまり、実際に支払った金額は約R$14,200。
約42万円である。
以前にも書いたように、Betaの価格は患者の所得に比例するシステムである。
つまり、当時の我が家の月々の手取り約R$13,000に対応する体外受精の価格が約R$17,600だったということだ。
私達の例で見れば、Betaでの体外受精の価格は日本のそれと同程度と言えるのではないだろうか。
日本では体外受精や顕微受精には助成金が出るので、実際の負担額は日本の方が少し安いのかもしれない。
ブラジルにはこれらの治療への助成制度は無いし、健康保険も適用外だ。
幸いにして初回の胚移植で上の子を授かった私達は、残り9つの胚を凍結保存し、暫し治療を離れた。