放梟楽~フクロウは ささやくように飛ぶ
「噛まない?」

フクロウやタカを連れていると、よく言われませんか?


「猛禽類は基本的に脚の爪で攻撃するから、他の鳥のように、くちばしで突っついたり、かんだりはあまりしないですよ。それにきちんと扱って、イヤなことをしなければ噛みませんよ」

と説明しつつも…

『噛まれたくなかったら、手出すなよ!』と内心思っています汗


口がある動物はみんな噛むのです。

フクロウもタカも噛みます。

人が飼育して懐いているから、甘噛みくらいで本気で噛まない仔が多いだけ。


ハリスホークの紅夢は、僕以外が据えると袖や肩を噛んできます放梟楽~フクロウは ささやくように飛ぶ-02_30_10_01024206.gif

噛んで引っ張る感じで服がちぎれそうになることもあります。

でも僕には絶対にしません。

他の鷹匠さんたちに据えてもらったことがないので、相手を見るのか、据え方が気に入らないのかはわからないですが、とにかく僕以外の人間には噛みます。


ワシミミズクの慈夢児にいたっては、僕自身が細心の注意で接しています放梟楽~フクロウは ささやくように飛ぶ-29_30_10_50000510.gif

とにかく大きくて強いので、本気じゃなくても噛まれるとかなり痛いし、かなりのケガになります。

何度か餌と一緒に指も噛まれて、すごーく痛い思いもしてます汗


「噛まない?」と聞く人は、

動物→噛む→怖い という意識があるから、よけいに動物に心を読まれ、嫌われ、噛まれたりする。

または、普段から動物に接する機会が少なく、動物→未知のモノ→怖い と言う感じで、その接し方もメチャクチャだったりすることが多い。だから噛まれる。


相手をよく知り、相手に敬意を持って接することは、言葉の通じない動物には特に大切だと思うのですが、動物が嫌いな人や接する機会の少ない人は、ドンドン逆の行動をとってしまうのでね汗

そういう人に限って、慎重さにも欠けたりするから、さらに悪循環です汗


さてさて、先日僕の職場の障がい児施設で子供が公園で30cm程の小さなアオダイショウを捕まえてきましたヘビ

「飼いたい」というので「女子職員にばれないように飼えよ」と教え汗餌は僕がピンキーを調達してやることとなりました。

しかし、翌日には飼っていることがばれてしまい「ヘビに対して偏見はありませんが、もしもケースから逃げて、もしも他の子を噛んだら大変だから…」という理由で飼育不許可、公園に返すことになりましたヘビ

ヘビにとって、何が幸せかは別として、ちょっと首をかしげる話だと僕は思った!?


「逃げる」「噛む」という行為だけとれば、ハムスターやインコも同じ。

偏見はないと言っても、ぜったいにヘビだからダメなのです。

犬も猫も小鳥も噛むのです。


実はうちに入所している最重度の知的障がいの子の中には、言語での伝達ができず、意志表出そのものも苦手な子は、イヤな時に人を「噛む」という行為はめずらしくありません。

子供たちに「このフクロウ噛まない?」と聞かれると、僕は「動物だから噛むよ! ○○ちゃんだって噛むでしょ? でも意地悪しなけりゃ噛まないよ」と説明すると、子供たちはみんな納得します。


保護者にしても、犬に噛まれた、のと、ヘビに噛まれた、ではとらえ方が違う方もいるでしょうし、モンスターペアレント的な方もいるので、その辺を考慮してのことだと思いますが…やっぱり偏見ですよね。

その辺は十分わかっているので、それ以上の口論もしませんでしたが…あせる


「きらい」は仕方ないし、無理に「好き」になれとは言わないけどね…ハートブレイク


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