フクロウやタカを連れていると、よく言われませんか?
「猛禽類は基本的に脚の爪で攻撃するから、他の鳥のように、くちばしで突っついたり、かんだりはあまりしないですよ。それにきちんと扱って、イヤなことをしなければ噛みませんよ」
と説明しつつも…
『噛まれたくなかったら、手出すなよ!』と内心思っています
口がある動物はみんな噛むのです。
フクロウもタカも噛みます。
人が飼育して懐いているから、甘噛みくらいで本気で噛まない仔が多いだけ。
噛んで引っ張る感じで服がちぎれそうになることもあります。
でも僕には絶対にしません。
他の鷹匠さんたちに据えてもらったことがないので、相手を見るのか、据え方が気に入らないのかはわからないですが、とにかく僕以外の人間には噛みます。
ワシミミズクの慈夢児にいたっては、僕自身が細心の注意で接しています
とにかく大きくて強いので、本気じゃなくても噛まれるとかなり痛いし、かなりのケガになります。
何度か餌と一緒に指も噛まれて、すごーく痛い思いもしてます
「噛まない?」と聞く人は、
動物→噛む→怖い という意識があるから、よけいに動物に心を読まれ、嫌われ、噛まれたりする。
または、普段から動物に接する機会が少なく、動物→未知のモノ→怖い と言う感じで、その接し方もメチャクチャだったりすることが多い。だから噛まれる。
相手をよく知り、相手に敬意を持って接することは、言葉の通じない動物には特に大切だと思うのですが、動物が嫌いな人や接する機会の少ない人は、ドンドン逆の行動をとってしまうのでね
そういう人に限って、慎重さにも欠けたりするから、さらに悪循環です
さてさて、先日僕の職場の障がい児施設で子供が公園で30cm程の小さなアオダイショウを捕まえてきました
「飼いたい」というので「女子職員にばれないように飼えよ」と教え餌は僕がピンキーを調達してやることとなりました。
しかし、翌日には飼っていることがばれてしまい「ヘビに対して偏見はありませんが、もしもケースから逃げて、もしも他の子を噛んだら大変だから…」という理由で飼育不許可、公園に返すことになりました
ヘビにとって、何が幸せかは別として、ちょっと首をかしげる話だと僕は思った
「逃げる」「噛む」という行為だけとれば、ハムスターやインコも同じ。
偏見はないと言っても、ぜったいにヘビだからダメなのです。
犬も猫も小鳥も噛むのです。
実はうちに入所している最重度の知的障がいの子の中には、言語での伝達ができず、意志表出そのものも苦手な子は、イヤな時に人を「噛む」という行為はめずらしくありません。
子供たちに「このフクロウ噛まない?」と聞かれると、僕は「動物だから噛むよ! ○○ちゃんだって噛むでしょ? でも意地悪しなけりゃ噛まないよ」と説明すると、子供たちはみんな納得します。
保護者にしても、犬に噛まれた、のと、ヘビに噛まれた、ではとらえ方が違う方もいるでしょうし、モンスターペアレント的な方もいるので、その辺を考慮してのことだと思いますが…やっぱり偏見ですよね。
その辺は十分わかっているので、それ以上の口論もしませんでしたが…
「きらい」は仕方ないし、無理に「好き」になれとは言わないけどね…
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