今日は休みだけど、ちょっとだけ早く起きられたのでワシミミズクの慈夢児の調教
雨上がりの朝の神社はコケがみずみずしく光ってました
今朝の慈夢児の動画
ハイスピード撮影部分は音声がありません。
タカとフクロウの調教の一番の違いはそれぞれの代謝。
猛禽は基本は餌を減らして、空腹にして餌への執着を高め、餌に向かって飛んでくるようにします。
もちろん、その前にたくさん手に乗せて(据える、といいます)グローブの上は安心だよ、グローブに来れば餌が食べられるよ、とひたすら時間をかけて繰り返し教えてから、フリーフライトになります。
フクロウはじっと動かずエネルギー消費を最小限に抑え、ワシミミズクだと1ヶ月も餌を食べないこともあると本で読んだことがあります
大型のフクロウほど餌への執着度もタカに比べると低い、というか我慢できちゃうから、調教がタカに比べるとすすまないのです
タカと同じように調教して、飛んでこないから、さらに餌を減らしていくという、フクロウにとって非常にストレスを与える飼育になりがちなので、だから外国の専門書でもフクロウの調教はあまり勧めない、と書いてあるものもあります。
それからインプリントでも昼よりも夜の方が飛びます。
ワシミミズクは野生下ではオオワシ、オジロワシなど最大クラスのワシでないかぎり敵なしなので、昼間も活動するようですが、それでも夜の方がフリーフライトの反応はイイです。
たぶん刺激が少ないからなのでしょうね。
慈夢児は動画で観るとよく飛んでいると思われるでしょうが、これはいつもの神社という静かな環境で、ヒトが見ていないからで、環境が変わったり、ギャラリーがいると、どんなに体重を落としても餌に反応しなくなることがほとんどです
今までちゃんとフライトを見せられたのは、大人の方たちばかり20人弱の研修会の一環としてのバードショーの1度だけ
子供と違い、静かにジッと見ていてくれるので、緊張も少なく飛べたのでしょうね。
しかし、いつでもどこでも飛べないとダメなので、そのためにはあらゆる環境に慣らすしかない。
いろんな場所で据えまわし、ショーもたくさんやることが一番です。
でも僕は田舎暮らしなので、人が集まるトコとがけっこうないのですねー
今度都心に近い駅の構内を歩こうかと思ってまーす
ということでフクロウは調教できますが、しっかりとした経験のある師匠について学ぶことが大切です
その時、師匠というのは鷹匠でなく、フクロウを調教した経験のある人でなければなりません。
自称鷹匠といい、オオタカで狩りをしているけっこう有名な人に、チョウゲンボウの調教を教えてもらい、結局そのチョウゲンボウは死んでしまったという話も聞きます。小型の猛禽をオオタカやハリスと同じペースで餌をつめたことが原因でした。
フクロウもタカも飼育、調教だけでなく、猛禽を飛ばす上でのマナーもあるので、やはり経験者にしっかりを教えてもらうことは大切でね。
経験のある人を探して、フクロウをフリーフライトさせられたら、猛禽飼育の楽しみがグッと広がることは間違いないです
今朝、慈夢児を据えていて気付いた…グローブが壊れている
指先の糸が切れてしまったようで、指が見えてる…キケン・キケン
慈夢児は指が痛いくらいけっこう強く握ってくるので爪がかかって切れてしまったのでしょうね。
新しいグローブなので、これから自分で補修しまーす
すてきな週末を