会うまでの彼は文学青年のようなイメージを想像してましたが、実際の彼は真逆でした。でも、芯のところはそうなのかも。体育会系の仕事をしてるけど、文学的な心を持っている人かも。

 

 

次の約束の前日、気合いを入れるために近くの温泉に行きました。東京の温泉は塩化系だから茶色いお湯が多い。これがまた、むくみに効くんですよチュー

 

ひろーいお風呂にながーく浸かっていると、心身が休まって、お肌もプルプルになって、よし!完璧!グッキラキラって気分になれるんです。

 

 

彼とは静かなお店に入って、いろんな話をした気がします。

 

家族の話、友達の話。なぜ、消防士になりたいと思ったのかなど。

 

私は自立した人が好きなので(男女共々に)、仕事にプライドを持っている人に魅力を感じますチュー

 

 

 

「親父に家を出てけって言われたから」

 

 

 

聞いて、最初は え?と思いました。

 

彼は既に酔い始め、初めて会った時よりも饒舌です。

 

彼はお父さんとの関係がうまくいってなくて、高校を卒業したら地方の弁当屋を紹介してやるから、そこに就職しろと言われたらしいです。お前なんか他に雇ってくれるところなんかないと。

 

でも、それが悔しくて、一生懸命に勉強して、彼は消防士に受かって家を出たんだそうです。

 

 

 

「まだ新米だった頃、24時間勤務を終えて家で朝のローカル番組を観ていたら、うちの街が映って、煙が上がってたんだ」

 

 

 

あっ、って思った瞬間ケータイが鳴った。

 

彼は食事も摂らないまま署に駆り出され、消防車で出動。ホースを持った。

 

火事現場は工場か何かで火が全く消えなかったらしく、彼は脱水症状を起こしてホースを持ったまま立ち上がれなくなったんだという。

 

 

 

「消防士の仕事は過酷だと思ったよ。でも、意地でも辞めたくなかった」

 

「そんな大変な仕事をずっと続けてるんだもん。やっぱり凄いよ。一つの仕事を挫けずにやってる人ってカッコいいと思う」

 

 

 

本心でした。たぶん、私は褒めちぎったと思う。

消防士という仕事にも尊敬したし、自分には向いていないと言っていた仕事をやり続けている彼の姿勢に感動しました。私は自分がやりたいと思ったことしか出来ない人間だから。

 

そうだ、と思い出したように彼は言って、今度、15年勤務の表彰を貰うんだよ。と誇らしげに付け足しました。

 

 

 

「君と話してると、落ち着く」

 

 

 

彼はグラスを置いて微笑みました。

 

 

 

 

 

つづく

 

 

 

ちなみに私が利用してたのはこちらのサイト→エキサイト婚活です照れ