嶺太へ


 お父さんは最近飲みすぎです。

 嶺太がウチにいたら、もっとセーブしたかも。


 飲み会でも、

 家に小さい子どもがいるお父さんは

 「風呂入れるから」と帰っていきます。


 お父さんもそうしたいな。

 もうすぐクリスマスだね。


お父さんより

嶺太へ


 昨日があまりにも楽しかったので、

 今日も元気に過ごせました。


 今も、耳に嶺太の「おとうしゃん」が残るようです。


 次は23日。

 ほんとうに2週間にいっぺんしか会えないね。

 でも、お父さん、なんとかするから。

 

 ぜったいに。


 写真を見てて思ったけど、

 嶺太のほっぺたはリンゴみたいに赤いね。

 千葉は寒いからかなぁ…。


お父さんより

嶺太へ


 今日は嶺太とトーマスといっぱい遊んだね!

 お父さん、会社を休んだ甲斐があったよ。


 朝、いつものように10時に千葉ニュータウンのミスタードーナッツに待ってたけど、

 遅くなるときは連絡くれるはずのお母さんが

 10分過ぎても連絡ないから、

 平日にしたから日にちを間違っちゃったのかと思ったよ。


 そしたら、ドーナツ屋の入り口から

 「おとーしゃーん!」っていう嶺太の元気な声が聞こえてきて、

 嶺太が駆け込んで飛びついてきたね。


 お父さん、嬉しかったな。

 すごく嬉しかった。


 たまにしか会えないけど、ちゃんとお父さんって覚えて、

 しかもこんなに会うのを喜んでくれているんだもん。

 思わず、ギュっとして、高い高いしちゃったよ。


 それから最近は恒例になったけど、

 嶺太がドーナツをねだって、三人でちょっとお話をして、

 それからお父さんと二人で公園に行ったね。

 途中まで方向が同じだったから、

 お仕事に行くお母さんの背中が見えて、二人で追いかけたけど、

 お母さんが気づかないでショッピングモールに足早に消えるのに

 追いつけなくて、少しさびしい気分になっちゃのは

 お父さんだけかな。


 気を取り直して公園で、ストライダーの練習。

 ずいぶん乗れるようになったよね。

 今度は坂道で練習しなきゃ。


 公園には何人か同じくらいの子どもとお母さんがいて

 見かければ「こんにちは」「一緒にあそぼ」と嶺太は言うけど、

 言ったとたんに自分から逃げて、

 一人遊びを始めちゃうのは、

 まだ保育園とかで集団生活を始めていないから

 どうしたらいいかわからないんだよね。


 嶺太にはたくさん友達がいてほしいと思うお父さんは

 なんかちょっと心配しちゃうけど、

 心配しすぎだね、それは。

 いづれ学校にあがるんだし。


 それから、公園をあとにして、

 今日は平日だから、空いていると思われる新三郷の

 『トーマスタウン 』へ行ったね!

 大正解だったよ。

 カフェでご飯を食べるのも、そこにあったプラレールで遊ぶのも

 遊びたい放題で、

 しかもそんなにガラガラでもないから

 お友達とも遊べたしね。


 トーマスタウンのプレイランドでは

 最初はたくさんの友だちが大はしゃぎで

 嶺太が「ビビっちゃうよ」と言って、

 本を読む静かなコーナーに行きたがったけど、

 それでも大好きな滑り台に乗せたら

 調子が良くなってきて

 ついには自分からボールのプールに飛び込んだり、

 ヤンチャぶりを発揮しだしたね。


 お兄さんたちが遊ぶような

 背の高いジムにも挑戦して、

 ほんとに逞しいよな、嶺太は。お父さんも鼻が高いよ。


 最後は保育のお姉さんとみんなで一緒にお遊戯。

 やっぱりみんなで何かやることになれない嶺太は

 いちいちお父さんにしがみついてくるけど、

 千尋の谷へ突き落とす覚悟で

 お父さんは嶺太をみんなの中に押し返したけど、

 これもお父さんの愛情だってわかってくれよ。


 たくさんトーマスとも遊んで、

 ゲームもして、もう眠くてフラフラなのに

 お父さんと遊んで興奮気味で

 「お腹すいた」なんていうから、

 最後にホットケーキを食べたね。

 高級そうな喫茶店だったね。


 今日はほんとに甘えん坊で、

 ずっと「おとーしゃん」「おとーしゃん…」としがみついてきたけど、

 ホットケーキ食べるときも、

 結局ひざの上で、お皿を前後に2枚並べて

 カンガルーの親子みたいにして食べたのは楽しかったね。


 嶺太はいい子だってお父さんはずっと知ってるよ。

 きっとサンタさんも見ているから。

 優しくて、強くて、賢い子になってください。

 それが人生を楽しむコツだと思っているから。

 

 お父さんと同じように、

 「あー楽しかった」って毎日、寝れるようにね。


 いっぱい遊んだから、帰りの電車は

 嶺太はヨダレでお父さんのTシャツの胸のところをでれでれにして。

 でも、さびしがり屋のお父さんは

 東京への帰り道に、それが少しづつ冷たくなるのを

 しっかりと感じながら、嶺太のことを思い出すんだ。


 また2週間後になるね。

 今度は東京でココロと遊ぼうね。



たにぃ家の戦争。



お父さんより

 

 

 

嶺太へ

この間、お母さんと三人で原宿で遊んだ日のことを思い出しています。
クレヨンハウスの2Fで、ブロックで遊んでいるお姉さんたちがいて、ブロックのあるテーブルを占拠してたんだよね。
それを嶺太がみつけて、しばらくウロウロしてたけど、ついに自分から「いーれーて」って言えただろ。

お父さん嬉しかったな。
ちゃんとお友達に言えたんだもん。

いま思い出してもそれが嬉しくて。

嶺太はまだ保育園にも入ってないし、おばあちゃんやお母さんと部屋の中にいることが多いと思ってたけど、ちゃんとコミュニケーション取れるってことは公園やプールにお友達がいるんだね。

良かった。

いっぱい友達作るんだぞ。それはなにがなくても一番大事な宝物なんだから。

寝る前にはいつも嶺太のこと考えちゃうよ。
おんなじ夢が見れたらいいのに…

明後日会えるね。

お父さんより

嶺太へ


 最近テレビで「児童虐待の通報をしよう」みたいな

 CMが流れているんだけど、

 このCM見ていると胸が痛くなるよ。


 世の中には、実の親に虐待にあっている

 かわいそうな子どもがたくさんいて、

 悲鳴を上げたいのに

 お父さん、お母さんが悪いんじゃないって

 自分を蔑んでいる子どもがいるんだよ。


 お父さん、そんなの絶対に許せない。


 嶺太だけじゃなくて、

 子どもたちは未来は大切な宝物で、

 社会全体で守らなきゃいけないのに、

 今の日本はどうかしているよ。


 嶺太が大きくなったときに

 「僕は日本人だ」って胸を張って言えるのかな。


 政治家たちは、身内争いでぜんぜん国民の生活を考えない。

 外国にケンカを売られても、決然とした態度を取れない。

 国民が世界のどこかで被害にあってもすぐに対応できない。

 台風や地震で困っている国民を救済するのに、即決できない。

 弁護士はお金の儲からない事件を見て見ぬふりをする。

 近所で子どもの悲鳴が聞こえても聞こえないふりをする。

 お年寄りを立たせたままで眠ったふりをしてシルバーシートに座るサラリーマン。

 

 ちゃんとした正義は

 ちょっと気恥ずかしいし、

 自分が正論言えるほど立派でもないけど、

 でも

 間違っていることは間違っているんだと思うんだ。


 嶺太。

 お父さんは心配です。

 嶺太が大人になったときに、日本はちゃんとしているのか。

 嶺太の心には正義がちゃんとありますように。


お父さんより