嶺太へ


 今日はお父さんの友達のお父さんが亡くなって

 お通夜に青山葬儀場に行ったんだ。


 あたりまえだけど、

 お父さんは嶺太より早くいなくなるんだから、

 少しでも嶺太の顔を見て

 たくさんお話したいんだ。


 いづれ、嶺太には早く独立して

 世界を見聞してほしいから、

 そのときがきてもお父さんは引き止めるつもりはないけど、

 でも、いなくてさびしくないわけじゃないんだよ。


 ただお父さんが君にしがみつくなんて

 ナンセンスだと思うし、

 君が必要としたときにそばで支えてあげられればいいなって思う。

 でも、そういう関係って一昼夜にできるものじゃないし、

 だから、まだ小さい君とは

 できるだけ長く生活したいんだけどね。


 お母さんも、早くそれがわかってくれればいいのに。


お父さんより