嶺太へ


 今日はハロウィンです。

 

 麻布十番は外国人も多い町なので、

 夕方買い物に出たら、小さい子ども…とはいえ嶺太よりは

 お兄ちゃんやお姉ちゃんたちが

 みんな仮装をしてにぎやかです。


 いつかこの街で、嶺太もそんな風にできたらいいのにね。


 とってもたくさんのかわいいオバケや魔女たちが

 この街には生息しているらいいから(笑)。


 今日はね、本を一冊読み終えました。

 『ザ・ロード』というアメリカの小説です。


 理由は描かれていないんだけど、

 現代文明社会がなにかのきっかけで崩壊して、

 空には灰が厚い雲になって太陽をさえぎり、

 地上ではあらゆる動植物が死に絶えた世界で、

 一人の父親とまだ幼いその息子が

 南へ旅する物語なんだ。


 息子はそんな状況でも

 とっても心が美しいコで、

 お父さんはそれを守るために必死になるんだ。


 なんだか読んでて泣けてきたよ。


 お父さんも気持ちはかわらないんだ。

 なにがあっても、嶺太、君を守るよ。

 君の善意と、純粋な魂を。

 お父さんにとってそれは何にも変えられない宝物だから。

 それなしに生きている意味がないから。


 君の火をお父さんが守るよ。


お父さんより